所得[家庭](読み)しょとく[かてい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「所得[家庭]」の意味・わかりやすい解説

所得[家庭]
しょとく[かてい]

家庭の得る収入のこと。これには (1) 勤労所得 雇われて提供した労働力に対する報酬,(2) 事業所得 農家の所得を含む。事業を経営することによって得た収入から生産費を差引いたものだが,家庭の受取分はこれからさらに税金と事業のための貯蓄を引いた残余,(3) 財産所得 株の配当金,貯蓄の利子など,(4) 移転所得 生活保護金,失業保険金,恩給など,がある。勤労所得のうち定期収入の割合は年々縮小し,臨時収入の割合は逆に増大している。妻の就業の増加を反映して,妻の勤め先収入の割合は増大し,また進学率の向上と核家族化の影響で,子の収入の割合は縮小する傾向が顕著である。農家所得農業所得の縮小と農外所得の増大の傾向が著しい。

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