日南[市](読み)にちなん

百科事典マイペディア 「日南[市]」の意味・わかりやすい解説

日南[市]【にちなん】

宮崎県南部の市。1950年市制。日向灘(ひゅうがなだ)に面し,広渡川流域と周辺の山地を占め,日南線が通じる。中心市街は飫肥(おび)藩伊東氏の城下町として発達した飫肥と,古くからの港町油津。飫肥は商業の中心,油津はカツオ・マグロ遠洋漁業の基地,中間の吾田(あがた)にはパルプの大工場がある。農村は超早場米の産地として知られ,野菜の促成栽培柑橘(かんきつ)類の栽培が盛ん。木材の産も多く,藩政期から飫肥杉で知られる。かつての武家屋敷群は国の重要伝統的建造物群保存地区になっている。海岸は日南海岸国定公園に含まれ,鵜戸(うど)崎がある。日南温泉サン・リゾートパークがある。2009年3月南那珂郡北郷町,南郷町を編入。536.11km2。5万7689人(2010)。

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