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有爪動物 ゆうそうどうぶつ Onychophora; onychophoran

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有爪動物
ゆうそうどうぶつ
Onychophora; onychophoran

有爪動物門を形成する種類の総称で,和名はカギムシ類。体長2~7cm。体色は灰紫色,黒褐色赤褐色,緑色など変化に富む。芋虫を思わせる体形で,体はビロード状の薄いクチクラでおおわれ,無数の小突起がある。

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デジタル大辞泉の解説

ゆうそう‐どうぶつ〔イウサウ‐〕【有爪動物】

動物界の一門。環形動物から節足動物に進化する中間に位置するとされる。体は円筒状で、体長約10センチ神経節腎管が体節的に並び、対をなす多数の脚の先に鉤(かぎ)状の爪がある。熱帯・亜熱帯の森林内の湿地に生息。かぎむし。

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百科事典マイペディアの解説

有爪動物【ゆうそうどうぶつ】

無脊椎動物の一門。カギムシ類とも。体は細長く円筒状で,数cm〜十数cm。色彩は種や個体によって異なるが一般に灰紫色,ほかに赤褐色,褐色,黒色など。外観からは体節制はみられないが,対をなした肢,不完全な神経節が並び,排出器が各脚の基部に開口する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆうそうどうぶつ【有爪動物 Onychophora】

無脊椎動物のなかの一動物門。一般にカギムシと呼ばれる。形態や発生から環形動物節足動物との中間的な特徴をもっているところから,系統的に重要な意味がある。おもに熱帯地方の湿った土地にすみ,世界で80種ほどが知られているが,日本には産しない。 体は体長数cmから十数cmの円筒状で,頭部に1対の触角があり,胴部には環形動物の多毛類に似た,いぼ状の脚が対になって多数並んでいる。おのおのの脚の先端に数個のかぎづめをもっているところからカギムシと呼ばれている。

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大辞林 第三版の解説

ゆうそうどうぶつ【有爪動物】

動物分類上の一門。環形動物と節足動物との中間的な形態をもつ。体は5~15センチメートルの円筒状で、神経節は体節的。一対の触角と多数の対になるいぼ足をもち、足の先端に爪つめがある。熱帯の湿地に分布。約70種が知られる。カギムシ。軟脚類。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有爪動物
ゆうそうどうぶつ

動物分類学上、一つの門Onychophoraを形成する動物群。カギムシ綱Peripatideaの約70種からなり、化石は古生代カンブリア紀から出ている。現在の系統分類学では、環形動物のあるものが分化して節足動物に進化したという説が有力であるが、その根拠となるのが有爪動物である。環形動物と節足動物の中間に位置する動物として緩歩(かんぽ)動物と舌形(したがた)動物もあげられる。これら三動物群の間には直接的な類縁関係はないが、体制の分化程度が同じという意味で側節足動物としてまとめられることがある。なかでも、有爪動物がもっとも環形動物的な外形で、一般に体長10センチメートルまでの長虫状である。外からは体節構造は見られないが、多数の排出器官が環形動物の腎管(じんかん)のように体節的に前後に並んで開いており、また多数の脚(あし)が対(つい)をなしている。脚の先には、錨(いかり)のようなつめがあり、それがカギムシや有爪動物の名の由来である。筋肉や脳の構造も環形動物との強い類縁を示しているが、心臓、体腔(たいこう)、気管、口器、卵の発生様式などは節足動物と一致するところが多い。東南アジア、オーストラリア、南アメリカなどの熱帯・亜熱帯地方の森林中の湿った土地にすむ。[武田正倫]

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世界大百科事典内の有爪動物の言及

【動物】より

…これらは環形動物と節足動物の中間のものであろう。熱帯の湿地に生息する〈有爪(ゆうそう)動物門〉(カギムシ類,120種)は,目だった頭節がなく,体の分節が同質的で,いぼ足に節がないなどの点が環形動物に等しいが,いぼ足の先端にはつめがあり,体腔が一次と二次がいっしょになった混成体腔で,キチン性のクチクラ(外骨格)をもち,原始的な気管があるなどの点は節足動物に等しく,後者の祖先に近いものと考えられる。(d)節のある長い足ができて歩行が自由になり,感覚器官が発達するもの 〈節足動物門〉は体は体節の一部が合一して,頭部,胸部,腹部などとなり,足(脚)は長くのびて多くの可動性の節に分かれ,先端にはつめがあって歩くのに適する。…

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