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舌形動物 ぜっけいどうぶつPentastomida

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

舌形動物
ぜっけいどうぶつ
Pentastomida

舌形動物門を形成する種類の総称で,和名はシタムシ類。体長は一般に 1cm内外で,大型種は 30~45cmに達する。 16~130体節から成る細長い体形で,イヌ,ヤギ,ウサギ,ワニ,ヘビ,カエル,カモメなどに内部寄生するが,肺に寄生するものは円筒形,鼻腔に寄生するものは背腹に扁平である。頭胸部は不明瞭な3節から成り,鉤爪をもつ2対の疣足 (いぼあし) がある。胴部には表面的な環節が多数みられる。循環器系,呼吸器系はない。宿主の体内で交尾,産卵するが,卵は中間宿主である小型哺乳類,両生類,魚類の体内に入り,卵殻を出て第1次幼虫になり,宿主の体内を回って脱皮しながら成長する。中間宿主が大型の動物に食べられると胃から鼻腔,肺,気管,腸などに移る。約 70種が知られている。体制はヤスデ類節足動物への類縁関係を示しているが,近年の分子分析の結果から節足動物の1群とする考えも提唱されている。

舌形動物
したがたどうぶつ

舌形動物」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディアの解説

舌形動物【ぜっけいどうぶつ】

無脊椎動物の一門。シタムシとも。節足動物に近縁と思われる。体は細長く,体長1〜4.5cm。体表には多数の環節があり,前端に2対の鉤(かぎ)をもつ。体表はキチン質でおおわれ,脱皮して成長。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぜっけいどうぶつ【舌形動物 Linguatulida】

無脊椎動物の中の一動物門。〈したがた動物〉ともいう。この仲間は一般にシタムシとも呼ばれる。爬虫類,哺乳類,その他の脊椎動物の体内に寄生生活する。体の前端近くに口と4個の穴(くぼみ)があるところから五口類Pentastomidaと呼ばれることがある。体は細長い虫状で,長さは1~45cm。体表面には多数の環節が見られるが,真の体節構造ではない。体表はキチン質のクチクラで覆われている。頭胸部は3節からなり,前端近くの腹面に口が開き,その両側に2対のいぼ状の肢が見られるが,これが退化してかぎづめになっていることもある。

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世界大百科事典内の舌形動物の言及

【動物】より

…呼吸器官や循環器官はない。陸生の肉食脊椎動物に寄生する〈舌形動物門〉(シタムシ類,約60種)も4対の足をもつが,そのうちの2対はふつう退化する。これらは環形動物と節足動物の中間のものであろう。…

※「舌形動物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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