(読み)モミ

デジタル大辞泉 「樅」の意味・読み・例文・類語

もみ【×樅】

マツ科の常緑大高木。日本特産で、本州四国九州山地自生樹皮は黒灰色。葉は線形で、小枝に2列に密生する。6月ごろ、黄色の円筒状の雄花雌花とが開花し、果実松かさは直立してつく。材は軽く、建築・家具のほかひつぎなどに多用され、パルプ原料にもする。もみのき。もむのき。
[類語]若松這松五葉松黒松赤松落葉松からまつ蝦夷松椴松とどまつヒマラヤ杉つが

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精選版 日本国語大辞典 「樅」の意味・読み・例文・類語

もみ【樅】

  1. 〘 名詞 〙 マツ科の常緑高木。本州、四国、九州の山地に生える。高さ三〇~五〇メートル、径一・五メートルに達する。樹皮は灰白色で鱗片状にはげる。葉は密に互生し線形、若木のものは先端が鋭く二裂する。雌雄同株。雄穂は長楕円形で黄紫色、雌穂は広楕円形で黄緑色。果実は松かさに似ているが灰青色の円筒形で直立し長さ一〇~一五センチメートル。材は建築・器具・製紙用。若木はクリスマス‐ツリーに用いる。漢名に樅をあてるが、この植物は日本特産で中国にあるのは近縁種。もみそ。とうもみ。もむのき。《 季語・春 》 〔十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「樅」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] ショウ
[字訓] もみ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は從(従)(しよう)。〔説文六上に「柏身なり」とあり、もみの木。

[訓義]
1. もみ。
2. 樅樅は茂るさま、鐘磬などを懸ける器の刻みのあるさま。
3. と通じ、うつ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕樅 太々佐(たたさ)、、毛牟乃木(もむのき)〔和名抄〕樅 毛美(もみ)〔名義抄〕樅 モミ・モノキ 〔字鏡集〕樅 モミ・モノキ・ヨコサマ

[熟語]
樅樅
[下接語]
枯樅・松樅

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動植物名よみかた辞典 普及版 「樅」の解説

樅 (モミ・モミノキ;モムノキ)

学名:Abies firma
植物。マツ科の常緑針葉高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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