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民部省 みんぶしょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

民部省
みんぶしょう

(1) 律令制八省の1つ。主計,主税の2寮を管し,諸国の戸籍,租・庸・調,田畑,山川,道路などに関することを司った。長官は正四位相当の民部卿で,その下に輔,丞,録の四等官以下があった。

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デジタル大辞泉の解説

たみ‐の‐つかさ【民省】

みんぶしょう(民部省)

みんぶ‐しょう〔‐シヤウ〕【民部省】

律令制で、太政官(だいじょうかん)八省の一。諸国の戸口・戸籍・山川・道路・租税・賦役などに関する事務をつかさどった。たみのつかさ。
明治2年(1869)に設置された中央官庁の一。土木・駅逓・鉱山・通商など民政関係の事務を取り扱った。同4年廃止、大蔵省に吸収。

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百科事典マイペディアの解説

民部省【みんぶしょう】

(1)律令制下の八省(はっしょう)の一つ。地方行政・財政を担当。主計(しゅけい)寮主税(しゅぜい)寮を管轄。7世紀後半には民官(みんかん)と称し,大宝(たいほう)律令で民部省と改称。
→関連項目民部省札民部省符

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世界大百科事典 第2版の解説

みんぶしょう【民部省】

(1)古代律令制下の官司機構の八省の一つで,太政官左弁官局に属した。天武朝(672‐686)や飛鳥浄御原令制下では民官と称した。〈かきのつかさ〉(《釈日本紀》),〈たみのつかさ〉(《和名抄》)の訓をもつ。唐名は戸部。主計寮(しゆけいりよう),主税寮(しゆぜいりよう)の2寮を管し,諸国の戸籍,賦役,田地,山川,道路などの民政,特に財政を主掌した。その職員は,令制では卿(正四位下),大輔(正五位下),少輔(従五位下),大丞(正六位下)各1人,少丞(従六位上)2人,大録(正七位上)1人,少録(正八位上)3人の四等官と史生(10人),省掌(2人),使部(60人),直丁(4人)とからなるが,最も繁忙な官司の一つで,713年(和銅6)には史生が16人に,790年(延暦9)には大丞が2人に増員され,さらに841年(承和8)には扶省掌2人が新置された。

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大辞林 第三版の解説

みんぶしょう【民部省】

律令制で、八省の一。全国の戸籍・賦役・田畑・水利・道路など、広く民政全般、特に財政を担当。その管轄下には、諸国から貢上される調庸など中央財政を管轄する主計寮と、諸国の田租など地方財政を管轄する主税寮を置く。たみのつかさ。
1869年(明治2)に設置された中央官庁の一。戸籍・租税・鉱山・水利などを担当。71年廃止、大蔵省・工部省に引き継がれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

民部省
みんぶしょう

大宝令(たいほうりょう)制に始まる中央官司。太政官(だいじょうかん)に所属する八省の一つで、主計・主税両寮を管した。前身官司を民官とよぶ。民政一般を総括し、とくに租税収取と中央財政の運営にあたる律令国家の国政の要枢官庁。全国の戸籍、租庸調(そようちょう)、家人(けにん)、私奴婢(しぬひ)、道橋、津済(しんさい)、山川、田などを管轄した。卿(かみ)・大輔(だいすけ)・少輔・大丞(だいじょう)各1人、少丞2人、大録(だいさかん)1人、少録3人、史生(ししょう)10人、省掌(しょうしょう)2人、使部(しぶ)60人であった。卿には、奈良時代、粟田真人(あわたのまひと)、藤原仲麻呂(なかまろ)などの有力貴族を任じたが、律令財政が衰退し、荘園(しょうえん)制が発達するに伴い、その地位はしだいに低下した。奈良中期の仲麻呂政権下、一時仁部(にんぶ)省と改称。1869年(明治2)民政官庁として復活したが、2年後、大蔵・工部省に統合された。[八木 充]

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世界大百科事典内の民部省の言及

【大蔵省】より

…この改革にあたっては,アメリカの財務行政制度を調査して帰国した伊藤博文の意見も大いに参考とされた。しかし大蔵省をもっぱら財務を管掌する機構とする伊藤の主張とは異なって,内政を司る民部省を合併(同年7月)し,財政,内政をあわせて管掌する強大な権限をもつ省となった。〈政治の半分以上を大蔵省がやってしまった〉(《世外侯事歴維新財政談》)といわれるほどであり,資本主義育成と統一国家体制樹立のための諸施策を推進した。…

【二官八省】より

…日本古代の律令制の官庁組織をいう語。狭義には太政官(だいじようかん),神祇官(じんぎかん)の二官と中務(なかつかさ)省式部(しきぶ)省治部(じぶ)省民部(みんぶ)省兵部(ひようぶ)省刑部(ぎようぶ)省大蔵(おおくら)省宮内(くない)省の八省を指すが,広義には,この二官・八省に統轄される八省被管の職・寮・司や弾正台(だんじようだい),衛府(えふ)などの中央官庁および大宰府(だざいふ)や諸国などの地方官庁を含む律令制の全官庁組織の総体をいい,ふつうは後者の意味で用いる。このような官庁組織は,7世紀後半から8世紀初めにかけて形成された。…

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