泣明かす(読み)ナキアカス

デジタル大辞泉 「泣明かす」の意味・読み・例文・類語

なき‐あか・す【泣(き)明かす】

[動サ五(四)]一晩中泣いて夜を明かす。また、ずっと泣いて過ごす。「遺体にすがって―・す」「三日間―・す」
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする嗚咽おえつする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

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精選版 日本国語大辞典 「泣明かす」の意味・読み・例文・類語

なき‐あか・す【泣明・鳴明】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ( 泣明 ) 一晩泣き続けて夜をあかす。夜明けまで泣き通す。また、明け暮れ泣き続けている。いつも泣き暮らしている。
    1. [初出の実例]「走りやいでなましと千度思ひけれど、おもひかへしおもひかへし居て夜一夜なきあかしけり」(出典:大和物語(947‐957頃)一六八)
  3. ( 鳴明 ) 鳥・虫などが、一晩鳴き続けて夜をあかす。
    1. [初出の実例]「あさなあさなそでをやしぼるきりぎりすよるはすがらになきあかしつつ」(出典:伊勢集(11C後))

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