嗚咽(読み)おえつ

精選版 日本国語大辞典 「嗚咽」の意味・読み・例文・類語

お‐えつ ヲ‥【嗚咽】

〘名〙 むせびなくこと。すすりなき。
日本往生極楽記(983‐987頃)聖徳太子「吾不久遊五濁。妃即反袂嗚咽」 〔蔡琰‐悲憤詩〕

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デジタル大辞泉 「嗚咽」の意味・読み・例文・類語

お‐えつ〔ヲ‐〕【×咽】

[名](スル)声をつまらせて泣くこと。むせび泣き。「遺体にすがって嗚咽する」
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

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普及版 字通 「嗚咽」の読み・字形・画数・意味

【嗚咽】お(を)えつ

むせび泣く。〔後漢書列女祀の妻の伝〕(悲憤詩)馬は爲に立ちて踟(ちちゆう)し 車は爲に轍を轉ぜず 、皆歔欷(きよき)(すすり泣き)し 行路、復(ま)た嗚咽す

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