泣出す(読み)ナキダス

デジタル大辞泉 「泣出す」の意味・読み・例文・類語

なき‐だ・す【泣(き)出す/鳴(き)出す】

[動サ五(四)]
(泣き出す)泣きはじめる。「こらえきれずに―・す」
(鳴き出す)鳴きはじめる。「鳥が―・す」
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする嗚咽おえつする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泣出す」の意味・読み・例文・類語

なき‐だ・す【泣出・鳴出】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
  2. ( 泣出 ) 泣くことをはじめる。泣きはじめる。
    1. [初出の実例]「みな川を始女郎泣出(ナキダ)してわけもなふなりける」(出典浮世草子好色五人女(1686)一)
  3. ( 鳴出 ) 虫または鳥や獣などが鳴きはじめる。
    1. [初出の実例]「合羽破れて身はこごえたる〈信徳〉 鳴出すは柳の烏鳴つらむ〈如泉〉」(出典:俳諧・新三百韻(1690))

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