袖を絞る(読み)ソデヲシボル

デジタル大辞泉 「袖を絞る」の意味・読み・例文・類語

そでしぼ・る

涙でぬれた袖を絞る。ひどく涙を流すことにいう。
墨染の―・りつつ、泣く泣くまかり出でられけり」〈平家灌頂
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする嗚咽おえつする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶむずかるべそをかく

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精選版 日本国語大辞典 「袖を絞る」の意味・読み・例文・類語

そで【袖】 を 絞(しぼ)

  1. 涙でぬれた袖を絞る。ひどく悲しんで泣くさまにいう。
    1. [初出の実例]「契りきなかたみに袖をしぼりつつすゑの松山浪こさじとは〈清原元輔〉」(出典:後拾遺和歌集(1086)恋四・七七〇)
    2. 「皆涙をながし、袖(ソデ)をしほらぬはなかりけり」(出典保元物語(1220頃か)上)

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