忍び泣く(読み)シノビナク

デジタル大辞泉 「忍び泣く」の意味・読み・例文・類語

しのび‐な・く【忍び泣く】

[動カ五(四)]ひそかに泣く。人目をはばかって声を抑えて泣く。「枕に顔をうずめて―・く」
[類語]すすり泣くむせび泣く嗚咽泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくる噎せ返る・泣き噎ぶ・涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「忍び泣く」の意味・読み・例文・類語

しのび‐な・く【忍泣・忍鳴】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
  2. ( 忍泣 ) 人目をはばかって、声をおさえて泣く。声をたてないで泣く。
    1. [初出の実例]「『悲しみ』の忍び泣く音(ね)と聞かれずや」(出典珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉秋)
  3. ( 忍鳴 ) 鳥などが、ひそやかに鳴く。声をおさえて鳴く。
    1. [初出の実例]「みそのふにむぎの秋かぜそよめきて山郭公忍ひなくなり」(出典:散木奇歌集(1128頃)夏)

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