哭する(読み)コクスル

デジタル大辞泉 「哭する」の意味・読み・例文・類語

こく・する【×哭する】

[動サ変][文]こく・す[サ変]大声を上げて泣く。慟哭どうこくする。
異郷に去って、激しい自分の運命を―・したいと思う」〈藤村新生
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げる落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする嗚咽おえつする慟哭どうこくする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「哭する」の意味・読み・例文・類語

こく‐・する【哭】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]こく・す 〘 自動詞 サ行変 〙
  2. 声をあげて泣きさけぶ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「みな大蛇のためにのまれぬ。〈略〉村南村北に哭する声たえず」(出典:平家物語(13C前)一一)
  3. 中国で、死者をとむらう礼として泣きさけぶ。
    1. [初出の実例]「唐には、人の死たるに他人なれども吊に行て、をめいてなくぞ。それを哭すると云也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)

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