湯殿山神社(読み)ユドノサンジンジャ

デジタル大辞泉 「湯殿山神社」の意味・読み・例文・類語

ゆどのさん‐じんじゃ【湯殿山神社】

山形県鶴岡市にある神社祭神大山祇命おおやまつみのみこと大己貴命おおなむちのみこと少彦名命すくなひこなのみこと湯殿山にある熱湯のわき出る霊岩を神体とする。

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精選版 日本国語大辞典 「湯殿山神社」の意味・読み・例文・類語

ゆどのさん‐じんじゃ【湯殿山神社】

  1. 山形県東田川郡朝日村にある神社。旧国幣小社。祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)・大己貴神(おおなむちのかみ)少彦名神(すくなひこなのかみ)。推古天皇一三年(六〇五蜂子皇子が湯殿山に創祀。上代山岳信仰に発し古来社殿は設けず、温泉がわき出る巖を神体とする。月山神社羽黒山神社と合わせて出羽三山神社と総称される。江戸時代までは羽黒修験道極意の道場とされ、湯殿権現、湯殿山大権現と呼ばれたが、明治時代現名に改称

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日本歴史地名大系 「湯殿山神社」の解説

湯殿山神社
ゆどのさんじんじや

[現在地名]西川町大井沢

舎那しやな山にあり、祭神大山祇命・大己貴命・天児屋根命。神仏分離令により明治七年(一八七四)真言宗金色山大日だいにち寺は寺号を返上し、翌八年湯殿山神社と改称した。一四世紀後半に湯殿山登拝口の七口が次々に開かれ、大井沢おおいさわ口は応永二年(一三九五)に開かれ、はじめ大蔵坊と称し、のち大日寺と改めた(出羽三山沿革史)。応永年間道智が萩生はぎゆう(現西置賜郡飯豊町)から大日寺へ来て、湯殿山信仰祈願を行い、参詣行人の通行路として、道智どうち通と称される鮎貝あゆかい(現同郡白鷹町)から大井沢までの一〇里余の山道を開いた。


湯殿山神社
ゆどのさんじんじや

[現在地名]西川町本道寺

寒河江さがえ川左岸の字大黒森おおくろもりにあり、祭神大己貴命・大山祇命・少彦名命。天長三年(八二六)奥院湯殿山より分霊を勧請し、社殿を建立、一寺を建て本道ほんどう寺と改号して別当としたと伝える。月光山本道寺は新義真言宗で、大永五年(一五二五)羽黒山衆徒の林光坊弘山が中興といい、林光坊は元和二年(一六一六)の田畑帳(本道寺区有文書)にも名がみえる。湯殿山権現灯明領として慶安二年(一六四九)高六石五斗の朱印地を認められており、最上義光寄進で、伏所は柴橋しばはし(現寒河江市)のうちさわ(現大江町)である。

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改訂新版 世界大百科事典 「湯殿山神社」の意味・わかりやすい解説

湯殿山神社 (ゆどのさんじんじゃ)

山形県鶴岡市の旧朝日村に鎮座。旧国幣小社。大山祇(おおやまづみ)神,大己貴(おおなむち)命,少彦名(すくなひこな)命をまつる。また彦火火出見(ひこほほでみ)尊,湯殿山(ゆどのやま)大神をまつるともいう。湯殿山の北側中腹梵字川の谷に熱湯が湧出する石英安山岩の岩があり,神体となっている。《おくのほそ道》で〈語られぬ湯殿にぬらす袂かな〉といわれたように,古来神体については他言が禁じられていた。社殿はなく羽黒山の出羽(でわ)三神合祭殿で祭祀が行われる。羽黒派修験の聖地で参拝者が多く,山麓寺院には真言密教信仰の即身仏(ミイラ)が多い。祭神の国家神話神は後の結合で,元来は湯殿山大神という霊岩そのものを神とする自然崇拝に発し,それに修験道が関係を持ったものと考えられる。
月山(がっさん)神社 →出羽三山 →出羽神社
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百科事典マイペディア 「湯殿山神社」の意味・わかりやすい解説

湯殿山神社【ゆどのさんじんじゃ】

山形県湯殿山頂に鎮座。大山祇(おおやまづみ)命をまつる。湧湯の出る岩を神体とし社殿を設けない。6世紀の創祀と伝える。例祭は7月15日。
→関連項目月山神社出羽三山神社

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デジタル大辞泉プラス 「湯殿山神社」の解説

湯殿山神社

山形県鶴岡市にある神社。祭神は大山祇命(おおやまづみのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)。出羽三山神社のひとつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「湯殿山神社」の意味・わかりやすい解説

湯殿山神社
ゆどのさんじんじゃ

出羽三山神社

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湯殿山神社」の意味・わかりやすい解説

湯殿山神社
ゆどのさんじんじゃ

湯殿山」のページをご覧ください。

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