熟成(読み)ジュクセイ

デジタル大辞泉 「熟成」の意味・読み・例文・類語

じゅく‐せい【熟成】

[名](スル)
1 成熟して十分なころあいに達すること。「機運が熟成する」
2 魚肉・獣肉などが酵素の作用により分解され、特殊な風味・うまみが出ること。発酵を終えたあとそのままにし、さらに味をならすこともある。なれ。「味噌が熟成する」
3 物質を適当な温度などの条件のもとに長時間置いて、ゆっくりと化学変化を起こさせること。
[類語]熟うれる・熟なれる・熟む・熟する・成熟・未熟・不熟・早熟・晩熟・追熟・黄熟・豊熟・完熟・爛熟

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「熟成」の意味・読み・例文・類語

じゅく‐せい【熟成】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 十分にでき上がること。また、機会が熟すること。成熟。
    1. [初出の実例]「十月より十一月初めまでに、麦を播き翌年の七八月に至て熟成す」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
  3. ② 化学物質、配合原料、中間的な半製品などが、特定条件のもとで内部から自然に化学反応を進め、必要とする物理的または化学的性質を獲得していくこと。食品工業、窯業、肥料工業、ビスコース工業などでいう。
  4. ③ 動物体の蛋白質、脂肪、グリコーゲンなどが、酵素や微生物の作用により、腐敗せずに適度に分解され、特殊な香味を発すること。なれ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「熟成」の意味・わかりやすい解説

熟成
じゅくせい

自然に含まれる酵素、あるいは細菌の酵素などを利用して、食品にうま味や風味を出す、柔らかくするなど、品質を向上させるための工程をいう。熟成させることを「ねかす」ともいう。英語では一般にエイジングagingという。食品中にはタンパク質、脂質、繊維、糖質などが含まれるが、これらが酵素により、ゆっくりと変化し、各種の味や香りの成分を出し、組織を軟化させるなどする。熟成はゆっくり行わせるほうが、風味のよい食品ができあがる。そのため、低温にする、食塩やアルコールを加える、といったことも行う。また、発酵製品では、主発酵が終わったのち、さらに静置して味をならすのも熟成という。清酒、ビール、ワイン、みそ、しょうゆ、酢、チーズ、塩辛のような発酵品、ウイスキー、ブランデーのような蒸留酒、こねた小麦粉の生地(きじ)、食肉など、多くのものにこの熟成の工程がとられ、品質の向上が図られる。

[河野友美・山口米子]

『佐藤信監修『食品の熟成』(1984・光琳)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

アジア諸国の友好と平和促進とを目的としたスポーツ大会。第1回は1951年にインドで開催。原則としてオリンピックの中間年に行われる。主催はアジア‐オリンピック評議会。→アジア冬季競技大会...

アジア競技大会の用語解説を読む