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爵位[西洋] しゃくい[せいよう]peerage

翻訳|peerage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

爵位[西洋]
しゃくい[せいよう]
peerage

貴族の爵位として典型的なものは,イギリスに成立した公 duke,侯 marquess,伯 earl,子 viscount,男 baron,准男 baronetであるが,国によりその呼称や等級数はさまざまに異なる。いずれにせよその基本的な枠組みとなったものは,中世初期に現れた国王に次ぐ有力領主たる公 dux; Herzog; duc; duke (→ヘルツォーク ) と,本来は国王の地方官僚だった伯 comes; Graf; comte; count (→グラーフ ) であり,これらが封建制の発達とともにさらに分化して上下の序列を生み出した。イギリスではこれら爵位貴族は,貴族院の議席のほか若干の裁判上の特権を認められ,アンシアン・レジームのフランスでは「公」と少数の「伯」が王族に次ぐ高級貴族として高等法院で裁判を受ける特権を有した。封建制が政治的機能を失った絶対王政時代には,中世以来の旧貴族のほかに国王が政治的理由から盛んに爵位を授与するようになった。なおドイツでは,公 Herzog,侯 Fürst,宮廷伯 Pfalzgraf,辺境伯 Markgraf,伯 Graf,男 Freiherr,直属騎士 Reichsritter,騎士 Ritter,などの別があり,フランスでは,公 duc,侯 marquis,伯 comte,子 vicomte,男 baron,直属騎士 chevaliers bannerets,騎士 chevalierなどの別がある。

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