デジタル大辞泉
「薄雲」の意味・読み・例文・類語
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うす‐ぐも【薄雲】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 薄くたなびいている雲。うっすらとした雲。淡雲。
- [初出の実例]「入日さすみねにたなびくうす雲はもの思ふ袖に色やまがへる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)薄雲)
- ② 香木の名。分類は伽羅(きゃら)。香味は苦辛。六十一種名香の一つ。禁裏から本阿彌家へ下賜されたものを特に本阿彌薄雲と呼ぶ。
- ③ 「どぶがい(土負貝)①」の一種。〔俚言集覧(増補)(1899)〕
- [ 2 ] 「源氏物語」第一九帖の名。源氏が三一歳の冬から三二歳の秋まで。藤壺の病死と、源氏の遁世への思い、冷泉帝がその出生の秘密を知ることなどが描かれる。
はく‐うん【薄雲】
- 〘 名詞 〙 うすくたなびいている雲。うすぐも。〔何遜‐入西塞示南府同僚詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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薄雲
生年:生没年不詳
江戸前期の遊女。吉原京町1丁目,信濃屋藤左衛門抱えで,和歌をよくし,書に堪能で,俳諧に名あり,義侠心に富み,金銀にものいわせる客には目もくれなかったという。万治年間(1658~61),某大名の愛するところとなったが,半年におよぶも肌を許さず,3000両で身請けされたのちも意に従わず,ために一室に幽閉され,「10日に10指を断ち落とす」と脅迫されても,なおかたくなに拒み,ついに殺されたという。また同時代,同じ京町1丁目の三浦屋四郎左衛門抱えに同名の遊女があり,遊女高尾と全盛を争い,猫好きで知られていた。
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
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薄雲(1) うすぐも
?-? 江戸時代前期の遊女。
江戸新吉原の信濃屋藤左衛門の抱(かか)え。義侠心にとみ,また,金でせまる客は相手にしなかった。万治(まんじ)(1658-61)のころ,半年かよった大名も袖(そで)にしつづける。3000両で身請けされたが,1日1本指をきるとおどされてもしたがわず,ついに殺されたという。
薄雲(2) うすぐも
?-? 江戸時代前期の遊女。
江戸新吉原の三浦屋四郎左衛門の抱(かか)え。大の猫好きで,道中には猫を禿(かむろ)にだかせてあるいた。大蛇にねらわれていたのを愛猫が身代わりとなってたすけたというエピソードがある。元禄(げんろく)13年(1700)350両で身請けされた。信濃(しなの)(長野県)出身。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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普及版 字通
「薄雲」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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薄雲
石材の名。山口県美祢市で産出される大理石、美祢大理石の銘柄のひとつ。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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