生口(読み)せいこう(英語表記)saenggu

  • いきぐち
  • いけくち

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 口寄せの一つで、巫女(みこ)が生きている人の霊魂を招いて語らせること。また、その言葉。⇔死口(しにくち)
※浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)中「合ひの枕の与兵衛さま忘れがたなきいにしへは、いきぐちよせた我なれど、今しにぐちにより人が語りたいぞや問はれたやなふ」
〘名〙 証言する人。証人。
※高野山文書‐嘉祿二年(1226)一一月二八日・関東御教書「仍搦取三人乞食法師〈略〉於二人者其頸、失生口了」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の生口の言及

【口寄せ】より

…口寄せには神霊ののりうつるカミオロシと死霊の憑依するホトケオロシがあり,前者を神口(かみくち),後者を死口(しにくち)という。ほかに生死不明の霊魂の憑く生口(いきくち)もまれにみられるが,もっとも多くは死口寄せである。東北地方のイタコは,死後100日以内の死者を新ボトケといい,それ以前の死霊を古ボトケと称し,両者の口寄せ方式に相違がみられる。…

【巫女∥神子】より


[口寄せ巫女]
 神霊や死霊の憑依をうけて精霊の意思を人々に伝える巫女をいう。ときには行方不明となった生者の口寄せもするが,それを生口(いきくち)と称する。これに対し死霊の場合を死口(しにくち),神霊の憑着による託宣を神口(かみくち)と区別し,巫法に若干の違いをみせている。…

※「生口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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