コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

硝酸アンモニウム しょうさんアンモニウムammonium nitrate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硝酸アンモニウム
しょうさんアンモニウム
ammonium nitrate

化学式 NH4NO3 。工業的に硝安と呼ばれる。無色結晶。吸湿性があり,融点 169.5℃,約 220℃で分解し,主として水と一酸化二窒素 N2O になる。水に易溶,アルコールに可溶。水溶液は微酸性を呈する。寒剤爆薬,肥料に用いられ,一酸化二窒素,マッチの製造原料となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

硝酸アンモニウム【しょうさんアンモニウム】

化学式はNH4NO3。比重1.725,融点169.6℃。肥料としての名称は硝酸アンモニア,硝安とも。水によく溶ける無色の結晶。約210℃で分解するが,さらに高温では爆発する。
→関連項目含水爆薬硝安爆薬硝安油剤爆薬ダイナマイト窒素肥料

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

しょうさんアンモニウム【硝酸アンモニウム ammonium nitrate】

化学式NH4NO3。工業部門では通常,硝安と呼ばれる。また窒素肥料としての正式名称は硝酸アンモニアである。
[性質]
 無色の結晶。固体には低温型から順に,正方(α),斜方(β),斜方(γ),正方(δ),立方晶系(ε)の5種類の変態が知られ,各変態間の転移温度は,-18℃(α→β),32.1℃(β→γ),84.2℃(γ→δ),125.2℃(δ→ε)である。温度の変化に応じて結晶系,密度,体積が種々に変化するため,大量の結晶を長期間保存する際,固化により団塊にかたまりやすい。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

しょうさんアンモニウム【硝酸アンモニウム】

硝酸とアンモニアとを化合させてつくる、無色または白色の針状結晶。化学式 NH4NO3 肥料・寒剤・爆薬などとして用いる。硝安。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硝酸アンモニウム
しょうさんあんもにうむ
ammonium nitrate

硝酸のアンモニウム塩。工業部門では俗に硝安とよばれる。50~70重量%の硝酸をガス状アンモニアで中和することによって大規模に生産されている。無色の結晶で、常圧において5変態をとるが、常温では斜方晶系のβ(ベータ)形がもっとも安定である。きわめて吸湿性に富み、水によく溶け、またエタノール(エチルアルコール)にも溶ける。通常空気中では安定であるが、可燃性物質が混入したり、密閉容器中で加熱、衝撃、摩擦などを受けると爆発することがある。開放状態で加熱すると、その温度により分解反応をおこす。密閉状態で加熱すると、容易に次の爆発反応に移行する。
  4NH4NO3―→2NO2+8H2O+3N2
 肥料、火薬や爆薬の原料などの用途があるが、寒剤、酵母培養の養分としても用いられる。[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の硝酸アンモニウムの言及

【硝安】より

…石灰肥料や有機質肥料との混合はさける。硝酸アンモニウム【茅野 充男】。…

※「硝酸アンモニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

硝酸アンモニウムの関連キーワード硝酸アンモニウム(データノート)トリニトロトルエンエアバッグ欠陥問題エマルション爆薬エチルアルコール硝酸アンモニアアンモニア製品サーモンピンクスラリー爆薬硝酸カリウムアンホ爆薬グアニジンアマトール軍用火薬針状結晶酸化窒素ANFO検定爆薬溶解熱溶解度

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

硝酸アンモニウムの関連情報