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立川流 たちかわりゅう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

立川流
たちかわりゅう

真言宗から派生した特異な一派。始祖は醍醐の勝覚の弟子仁寛。 12世紀初めに興った。説は,両部の大日如来を男女に見立て,理知不二を男女交合のことと解し,「淫欲是道」を唱え,淫乱なことを行うことを即身成仏の最高の境地となすことであった。

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デジタル大辞泉の解説

たちかわ‐りゅう〔たちかはリウ〕【立川流】

真言密教の一派と陰陽道(おんようどう)との混合により成立した流派。性的な結合を唱える邪教とされた。平安後期、武蔵国立川の陰陽師が唱え、文観(もんかん)が広めて大流行したが、慶長以後ほとんど絶えた。

たてかわ‐りゅう〔たてかはリウ〕【立川流】

江戸時代の宮彫(みやぼ)りの一派。宝暦(1751~1764)のころ、信濃国諏訪の立川和四郎が創始したといわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

たちかわりゅう【立川流】

平安時代末,崇徳天皇の護持僧をつとめた醍醐山東院の仁寛(にんかん)を流祖とする真言密教の一流。密教の教理を曲解して,天地の森羅万象を金剛界と胎蔵界に分け,これに男女を配して大日如来にあて,男女の交合をもって即身成仏の秘法とし,煩悩即菩提の極致であると説く。仁寛は女犯によって伊豆に流されたが,同じころ,真言勧修寺流を受けた四天王寺の別当真慶(しんぎよう)も盛んに女犯の是認を説いた。鎌倉末期,後醍醐天皇の護持僧文観(もんかん)は真慶の印信書籍を筆写し,仁寛秘法の印契を会得して立川流を大成,秘法を天皇に伝えて寵を得たというが,その真否は定かでない。

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大辞林 第三版の解説

たちかわりゅう【立川流】

〘仏〙 真言宗から派生した一派。平安末期に仁寛が始め、鎌倉末の文観によって興隆した。男女の交合を即身成仏と解し、信仰の中心に位置付けた。正統的真言宗から異端として弾圧され、近世に入って衰微した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

立川流
たちかわりゅう

平安末期、真言(しんごん)密教に陰陽道(おんみょうどう)、民俗信仰を交えて興起した真言宗の一派。立河流とも書く。発生の地、武蔵(むさし)国(東京都)立川に由来する。開祖は京都・醍醐(だいご)寺勝覚(しょうかく)の弟子仁寛(にんかん)。彼が1113年(永久1)伊豆に流罪になったのを機会に東国、北越に広まる。南北朝時代に弘真(こうしん)(1278―1357)は立川流を大いに広めたが、1335年(建武2)高野山衆徒(こうやさんしゅと)の非難を受け、甲斐(かい)国(山梨県)に流された。高野山の宥快(ゆうかい)(1345―1416)が立川流を批判した『宝鏡鈔(ほうきょうしょう)』は著名である。立川流は真言宗の実践目標である即身成仏(そくしんじょうぶつ)の実現が男女の性関係による大楽の実践にありとしたので、邪教の刻印を受けた。農耕儀礼の要素も含み、実体は不明のままである。[宮坂宥勝]

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