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細菌性赤痢 さいきんせいせきり bacillary dysentery

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

細菌性赤痢
さいきんせいせきり
bacillary dysentery

赤痢菌経口感染による急性感染症感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で2類感染症と定義される。旧伝染病予防法による法定伝染病の1つ。アメーバ赤痢に対するもの。大腸,ことにS状結腸の感染症で,2~7日間の潜伏期ののちに,高熱が出て脱水症状が顕著になり,赤痢独特の粘液,血液,膿の混った下痢を繰返し,腹痛が現れる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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栄養・生化学辞典の解説

細菌性赤痢

 細菌の感染によって引き起こされる赤痢.アメーバ赤痢に対していう.

出典|朝倉書店
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家庭医学館の解説

さいきんせいせきり【細菌性赤痢】

[どんな病気か]
 赤痢菌(せきりきん)という細菌の感染によっておこる病気で、病人や保菌者(ほきんしゃ)の糞便(ふんべん)にまじって排出(はいしゅつ)された赤痢菌が、人の手、ハエ、ゴキブリなどによって飲食物に混入され、その飲食物を摂取することによって感染します(経口感染(けいこうかんせん))。
●かかりやすい年齢
 乳児以外の子どもに多いのですが、おとなもよくかかります。集団発生することもあります。
●多発する季節
 冷たい飲み物、食べすぎ、過労などによる消化器機能の衰えが発病の誘因となります。
 このため、高温多湿の季節に発病することが多いのですが、海外旅行で感染して帰る人が増え、季節的な傾向はみられなくなりました。
[症状]
 赤痢菌が感染して発病するまでの潜伏期は2~5日です。初め、からだがだるく、食欲がなくなって、寒けがし、急に38~39℃の熱が出ます。熱と同時か、ややおくれて腹痛と下痢(げり)が始まります。
 下腹部、とくに左下腹部で、そこを押したり、便意を感じたりすると強く痛みます。
 下痢は、初めふつうの下痢便ですが、やがて卵の白身のような粘液(ねんえき)、血液、さらに膿(うみ)もまじるようになります。
 1日数回の下痢のことが多いのですが、重症になると20~30回になります。回数が多いと、便意があるのに便が出しぶり、1回の排便量も少量で、出おわったという気がせず、トイレからもどっても、すぐまた行きたくなります(しぶり腹)。
 そのほか、ときに吐(は)き気(け)がして、食欲がなく、からだがだるくて口が渇き、白色から褐色の苔(こけ)が舌に厚くつきます。以上が典型的な症状と経過で、ふつうは数日で回復期に入ります。
 ところが近年は、発熱しても気づかない程度、下痢も1日3~4回の軟便で、血便(けつべん)や特別な腹痛もない軽症赤痢が、かなりみられるようになりました。
 軽症赤痢は、診察だけでは診断がつかず、診断には、便の培養(ばいよう)検査が必要になります。
 軽症赤痢でも感染力には変わりはなく、うつされた人に重症赤痢がおこる危険性がありますから、下痢をする人が家庭内に続出したり、海外旅行のあと、下痢をした場合は、そのむねを医師に報告して診察を受けましょう。
 細菌性赤痢は、感染症予防法の2類感染症です。診断した医師の届け出に基づき、保健所長が入院を勧告します。
[治療]
 化学療法薬の内服と、食事療法が主で、必要があれば、水分と栄養の補給のための点滴を行ないます。
●養生のポイント
 腹痛や下痢の激しいときは、下腹部を温めるとらくになります。
 下痢の回数が増えるのを恐れて、飲料を飲むのをひかえる人がいますが、脱水症をおこさないために、口が渇いたら湯茶を少しずつ飲んだほうがいいのです。
 子どもとお年寄りは、下痢と熱のために脱水状態におちいりやすいので、口から水分を摂取できない場合は点滴、静脈注射が必要になります。
 薬剤耐性(たいせい)赤痢でなければ2~3日で症状がおさまり、糞便中の赤痢菌も消失するので、特効薬の内服は5日前後でやめます。その4~10日後、便を調べると、症状がないのに赤痢菌が見つかることがあり、他の人に感染させないために、再び化学療法薬を内服することになります。この検査で赤痢菌が出ないことを確かめることが、赤痢の治療ではたいせつです。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

大辞林 第三版の解説

さいきんせいせきり【細菌性赤痢】

赤痢菌の経口感染によって起こる急性の感染症。発熱・腹痛とともに激しい下痢・血便などの症状を呈する。 → アメーバ赤痢

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の細菌性赤痢の言及

【赤痢】より

…赤痢とは発熱,下腹部痛,粘液・血液を混じた頻回の下痢,しぶりばらtenesmus(裏急後重)を主要症状とする法定伝染病で,主として大腸粘膜の潰瘍性炎症を伴う腸管感染症である。その病原体によって細菌性赤痢とアメーバ赤痢に分類される。
[細菌性赤痢bacillary dysentery]
 病原体である赤痢菌は1897年志賀潔によって発見され,志賀の名にちなんでShigellaという属名がつけられた。…

【熱帯医学】より

…発疹熱は世界的に広くみられるが,メキシコ湾沿岸および南地中海沿岸に多くみられ,媒介動物はネズミおよびネズミノミである。 細菌類によるものには,細菌性赤痢,腸チフス,パラチフス,コレラ,ペスト,野兎(やと)病,癩などがある。細菌性赤痢は赤痢菌によって引き起こされ,保菌者や患者の糞便とともに排出された赤痢菌が,ハエ,ゴキブリの媒介によって飲食物に混入し経口感染する。…

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