聖ソフィア大聖堂(読み)せいソフィアだいせいどう[キーウ](英語表記)Cathedral of St. Sophia, Novgorod

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖ソフィア大聖堂」の意味・わかりやすい解説

聖ソフィア大聖堂[キーウ]
せいソフィアだいせいどう[キーウ]
Cathedral of St. Sophia, Kyiv

ウクライナの首都キーウキエフ)にある大聖堂ロシア人初の統一国家として成立したキエフ公国ヤロスラフ1世によって 11世紀初頭に創建されたビザンチン様式(→ビザンチン建築)のギリシア十字式聖堂で,ロシアにおけるキリスト教聖地となった。有名な『祈る聖母』『乙女オランドの像』をはじめとするモザイクフレスコで飾られたドームを中心に,金箔など豪華な内部装飾が施されている。17世紀末から18世紀初頭にかけて改修が行なわれ,ウクライナ・バロック様式(→バロック建築)の鐘楼が建てられた。また,中世にロシア初の図書館が創設されたことでも知られる。1990年,周辺の修道院群,キーウ・ペチェルーシク大修道院とともに世界遺産の文化遺産に登録。

聖ソフィア大聖堂[ノブゴロド]
せいソフィアだいせいどう[ノブゴロド]
Cathedral of St. Sophia, Novgorod

ロシアのノブゴロドにあるロマネスク様式の大聖堂。建立は 1045~52年といわれる。全体にきわめて簡潔な美しさをもっている。入口のブロンズ浮彫と内部のフレスコは,ノブゴロド派作品として知られている。(→ロマネスク建築

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android