(読み)ラ

デジタル大辞泉 「螺」の意味・読み・例文・類語

ら【螺】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ラ(呉)(漢) [訓]つぶ にし
ツブ・ニシ・サザエなど。「螺鈿らでん法螺ほら
渦巻き形。「螺旋螺髪らほつ
[難読]栄螺さざえ拳螺さざえ田螺たにし螺子ねじ

つぶ【×螺/海螺】

食用巻き貝ニシ類、東北地方以北でとれるヒメエゾボラや、バイ俗称。ツブ貝。

にし【×螺/辛螺】

巻き貝の一群。アカニシ・ナガニシ・タニシなど。

ら【×螺】

貝殻が渦巻き状をしている貝類。巻き貝。

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精選版 日本国語大辞典 「螺」の意味・読み・例文・類語

ら【螺・&JISF99B;】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 貝殻が渦巻状になっている貝類の総称。にし。
  3. 渦巻状に巻いていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「応奉請仏像一具料 担夫一百六十四人〈略〉御手二隻、人一口 御髪螺、人一口」(出典:正倉院文書‐天平一九年(747)正月一九日・甲可寺造仏所牒)
  4. 法螺貝(ほらがい)の貝殻を吹き鳴らすように細工したもの。ほらがい。ほら。〔不空羂索神変真言経‐一八

つび【螺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 巻き貝の古名。つぶ。〔本草和名(918頃)〕
  3. 貝「はまぐり(蛤)」の古名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

つぶ【螺】

  1. 〘 名詞 〙 アカニシ、タニシなどの巻き貝類の俗称。つび。つみ。粒。

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普及版 字通 「螺」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 17画

(異体字)
19画

[字音]
[字訓] たにし・うず

[説文解字]

[字形] 形声
声符は累(るい)。累に束ねて重ねる意があり、巻貝の形のものをいう。はその一体の字であるが、たにしの意に用いる。また蝸牛(かぎゆう)など、渦巻状の殻のあるものをいう。

[訓義]
1. たにし、にし、にな。
2. ほらがい。
3. かたつむり
4. うず、ねじ
5. たにしの形をしたもの、さかずき、すみ、まゆずみ、もとどり、ちぢれ髪。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕螺 蜂の至りて少なる、細火良なり 〔名義抄〕螺 カヒ・ツヒ・クツヒ/細螺 シタダミ 〔字鏡集〕螺 カタツブリ・ヤクカヒ・クツヒ・ツヒ・カセ

[熟語]
螺果螺殻螺髻・螺糸螺舟・螺書・螺青・螺旋螺黛螺鈿螺甸・螺杯螺盃螺貝・螺・螺文
[下接語]
蝸螺・髻螺・吹螺・青螺・旋螺・黛螺・田螺・鈿螺・文螺・法螺

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動植物名よみかた辞典 普及版 「螺」の解説

螺 (ニシ)

動物。巻き貝で主としてアクキガイ科につけられた俗称

螺 (ツブ)

動物。ヒメエゾボラ,マルエゾボラの俗称

螺 (ニナ)

動物。比較的細長い貝に対する語

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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