(読み)デン

デジタル大辞泉 「電」の意味・読み・例文・類語

でん【電】[漢字項目]

[音]デン(呉) テン(漢) [訓]いなずま
学習漢字]2年
デン
いなずま。「電光紫電雷電
いなずまのように急なさま。「電撃逐電
電気のこと。「電圧電化電灯電力感電充電送電帯電停電発電放電漏電
電信」「電報」の略。「電文外電祝電打電弔電入電返電無電
「電車」の略。「市電終電
〈テン〉2に同じ。「逐電
[名のり]あきら・ひかり

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精選版 日本国語大辞典 「電」の意味・読み・例文・類語

でん【電】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いなずま。いなびかり。いかずち。
    1. [初出の実例]「突然、死には為まいか!? と云ふ恐が電(デン)のやうに頭を掠めて」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
  3. でんき(電気)」の略。
    1. [初出の実例]「無声無臭電馳奇、一線之糸達四陲」(出典:柳北詩鈔(1894)三・伝信機)

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普及版 字通 「電」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] デン
[字訓] いなずま・いなびかり

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
雨+申(しん)。申は電光の象形で、直線の上下は左と右とに屈折する形にしるされている。いま下右の屈折の形のみが残されている。〔説文〕十一下に「陰陽激(げきえう)するなり」とあり、そのときの光を電、その轟(とどろ)きを電霆(らいてい)という。

[訓義]
1. いなずま、いなびかり、電光。
2. ひらめく、電光のようにはやい。

[古辞書の訓]
名義抄〕電 イナビカリ・イナツルビ・イナヅマ・ヒカリ・ヒラメク・イナタマ

[語系]
電dyen、霆dyengは声義近く、霆は〔説文〕十一下に「雷の餘聲なり」という。雷の発するときの音は霹靂(へきれき)で、その擬声語。それより長く轟きわたる音を霆という。

[熟語]
電影・電火電赫・電頃・電撃電戟電激・電行・電光電采・電策・電察・電至電鷙・電謝・電照電燭・電電迅電逝電掣・電閃・電断電馳・電霆・電発・電尾・電飛・電父・電電赴・電鞭・電母・電・電滅・電覧電爛
[下接語]
雲電・電・感電・眼電・巌電・驚電・駆電・軽電・撃電・激電・紫電・収電・震電・迅電・掣電・閃電・逐電・霆電・飛電・風電・鞭電・放電・奔電・雷電・落電・流電

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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