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騎士道 キシドウ

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デジタル大辞泉の解説

きし‐どう〔‐ダウ〕【騎士道】

中世ヨーロッパにおける騎士の精神的支柱をなした気風・道徳。忠誠・武勇に加えて、神への奉仕廉恥名誉、婦人への奉仕などを重んじた。

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百科事典マイペディアの解説

騎士道【きしどう】

騎士

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世界大百科事典 第2版の解説

きしどう【騎士道】

西欧中世,騎士の行動規範ないし準則。徐々に発達したし,また理想,むしろ幻想に近い部分もあったから,その内容は流動的でとらえがたい。騎士は本来的に戦闘員であったから,騎士道の根幹が戦闘に不可欠の資質やルールの強調にあったのは当然で,武勇や信義がまず出現する。武勲詩に登場する騎士たちを形容する〈豪胆不敵〉〈言葉をたがえぬ〉等々の言葉は,初期の理想がどこにあったかを示している。勇猛,むしろ凶暴は騎士の本質であった。

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大辞林 第三版の解説

きしどう【騎士道】

中世ヨーロッパの騎士階級の精神的規範。キリスト教および団結精神の影響下に発達、敬神・忠誠・武勇・礼節・名誉、および婦人への奉仕などの徳を理想とした。 「 -精神」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

騎士道
きしどう
chivalry英語
chevalerieフランス語
Rittertumドイツ語

中世ヨーロッパの騎士社会のなかに生まれた、キリスト教徒としての生活倫理。教会による騎士身分の合法化とともに、教会から叙任されるにあたり、騎士は一連の宗教的、世俗的徳目についての宣誓を要求された。たとえば、寛大であること、名誉を重んずること、休息や苦痛そして死をも軽蔑(けいべつ)すること、などである。それらの、さまざまに描かれてきた道徳表は、大別すれば次の三つの原則に要約することができる。
 その第一は宗教的原則で、騎士は聖別された剣をもって公教会と聖職者を保護しなければならない。神に献身する騎士としての理想像が、十字軍時代に異教徒と戦う「キリスト教騎士」に求められたことはいうまでもない。第二は世俗的原則で、騎士は封建家臣として、直属の主君に忠誠の義務を尽くさなければならない。ところが13世紀以後になると、この義務は、権力を集中しつつあった国王や大諸侯への奉仕に置き換えられていった。第三は個人的原則で、騎士はいかなる状況下においても、自分の意志で同意したあらゆる誓約に、男子の名誉にかけて忠実でなければならない。寡婦や孤児や貧者、あるいは戦場の敗者などの弱者保護の徳目がこれに含まれるが、西欧の騎士道に有名な貴婦人崇拝の心性もこの原則とかかわっている。
 12世紀中ごろから13世紀にかけて宮廷社交界が成立してくると、騎士のあこがれの高貴な奥方に対する求愛と忠誠は、「宮廷風恋愛」といわれる新しい愛の観念を生み、騎士道文学を開花させた。騎士道における宮廷風作法(クルトアジー)は中世末期に至るほどますます洗練されるが、騎士制度が果たす社会的役割は縮小していった。15、16世紀ごろには、戦術の変化や実利主義的風潮も表面化し、騎士の没落は決定的なものとなる。ただ西洋の紳士道徳、とくに女性に対する礼儀作法のなかに、騎士道の徳目は形を変えて生き延びたといえよう。[井上泰男]

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世界大百科事典内の騎士道の言及

【騎士道物語】より

…12世紀から16世紀にかけてフランス,イギリスをはじめヨーロッパ各地で流行した,韻文,次いで散文による物語文学。先行して成立した武勲詩の影響のもとに,騎士道の理想が求められた十字軍の時代状況を背景として,まず12世紀後半に韻文で書きはじめられた。武勲詩が歴史に題材をとって主人公の武勲をたたえることを中心主題としたのに対し,騎士道物語は,虚構の枠組みによって,騎士が宗教的義務と世俗的義務,とりわけ婦人への愛と献身に忠実たるべきことを称揚した。…

【貴族】より

…貴族の叙任は国王の権利に属するという観念も,この時期に確立した。 12世紀には,かかる封建領主としての貴族,すなわち広義の騎士身分が俗人文化の担い手となり,いわゆる騎士道の黄金時代が現出した。またカトリック教会の聖職者階層制は封建社会の一構成要素をなしていたから,司教をはじめとする教会統治の指導部は,事実上,貴族によって占められるにいたる。…

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