超アクチノイド人工放射性元素の一つ。原子番号118番、元素記号Og。周期表第18族に属する。新元素として認定されるまでの暫定名称はウンウンオクチウムununoctium(暫定元素記号Uuo)。2002年、ロシアのドゥブナ研究所(ドゥブナ合同原子核研究所)から、カルシウム原子核をカリホルニウム原子核に衝突させる実験で118番元素の生成が報告され、その後アメリカのローレンス・リバモア国立研究所との共同研究が進められ、2006年には116番元素リバモリウムと同時に生成したとの報告があった。
2015年12月、国際純正・応用化学連合(IUPAC:International Union of Pure and Applied Chemistry)は、IUPACと国際純粋・応用物理学連合(IUPAP:International Union of Pure and Applied Physics)の共同作業部会(JWP:Joint Working Party)が118番元素の発見を承認したことを発表し、ドゥブナ研究所とローレンス・リバモア国立研究所に元素名提案権を与えた。2016年6月、ドゥブナ研究所での核合成研究を主導したロシアの核物理学者ユーリ・オガネシアンYuri Oganessian(1933― )の名にちなんだ元素名oganessonと元素記号Ogが提案され、同年11月に公認された。第18族は貴ガス元素(希ガス元素)であり、ヘリウムheliumを除く各貴ガス元素の英語名称の語尾がすべて-onとなるところから、oganessonとなっている。
質量数294の同位体は、きわめて短い半減期でα(アルファ)崩壊してリバモリウムになる。理論計算によっていくつかの物性定数が予測されている。
なお、オガネシアンは2016年11月の時点で存命であり、元素名の由来となった命名時存命中の科学者としては、アメリカの化学者シーボーグ(106番元素シーボーギウムの命名の由来)に次ぐ2例目となった。
[岩本振武 2016年12月12日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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