…白地の掛下帯は主として婚礼に使われていたようである。掛下帯に対して,夏の帷子(かたびら)には10cm前後の幅の細帯が用いられ,これを付帯(つけおび)といった。付帯は両端に30~60cmほどの長さの芯(しん)を入れて使用したところに特徴がある。…
…表は黒地に色糸でこまかい〈宝尽し〉や〈松竹梅〉などのめでたい模様をぬいとりし,裏は赤の無地の袷(あわせ)仕立てで綿ははいっていない。形は小袖や打掛とほとんど異なるところはないが,けっして腕を通して着用されることのないのが特徴で,下に麻の襲(かさね)つきの帷子(かたびら)を着,その上に付帯(つけおび)という2寸5分(約7.5cm)幅くらいの細い帯を締める。帯は両端が筒になっており,ここへ堅い芯がはいるので,締めると帯の端が左右へ角のようにつきでる。…
※「付帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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