デジタル大辞泉
「彼の」の意味・読み・例文・類語
あ‐の【▽彼の】
[連体]《代名詞「あ」+格助詞「の」から》
1 話し手・聞き手の双方から離れた人や物をさしていう。「彼の帽子を取ってください」
2 話し手も聞き手もすでに知っている人や事柄をさしていう。例の。「彼の男がまた来たよ」「彼の件はどうなりましたか」
[感]話のきっかけをつけるとき、言葉に詰まったときなどに発する語。「彼の、ちょっとお尋ねしたいんですけど」「それは、彼の、つまり」
[類語]これ・それ・あれ・どれ・この・その・どの・かの
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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か‐の【彼の】
- [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 代名詞「か(彼)」に格助詞「の」の付いたもの ) ⇒か(彼)
- [ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 他称。話し手、相手両者から離れた、また、両者に共通の話題である、事物、人をさし示す(遠称)。直接それをさしていうのをはばかる場合に、遠まわしにその名に代えていう、近世の隠語的用法。あれ。
- (イ) あの物。例の物。また、あの事。例の事。
- [初出の実例]「奈良茶は夜分、かののおゆるは朝時分」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)三)
- (ロ) あの人。例の人。
- [初出の実例]「恋衣おもひたつ日を吉日に あしにまかせてかのが行末〈由平〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)下)
- [ 3 ] 〘 連体詞 〙 ( [ 一 ]の一語化したもの ) 話し手、相手両者から離れた、また、両者共通の事柄に関係のあることを指示する。現代語では「あの」よりも文語的な表現。
- [初出の実例]「『アノ本田さんはどうだったエ』『彼(カ)の男はよう御座んした』」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
彼のの補助注記
[ 一 ]と[ 三 ]との境界の判定は極めて困難なので、[ 三 ]の用例は、便宜上、明治以降の口語文に限った。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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