木曾の桟は古くから歌枕として世に知られ、
など、多くの歌によって名高く、木曾路の橋としても歌に詠まれる。長野県歌「信濃国」にも歌いこまれている。
「信府統記」に「総てそば橋を桟という、その中にも別して掛橋と称するは福島と上松の間、板敷野村とやよひ沢の中程なり、是をとどめきの橋と云、(中略)福島より三留野までの間、所々に
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報


 なり」とあり、棚状のものをいう。また「竹木の車を棧と曰ふ」とあり、すべて材質の小さなものをしき並べて作るものをいう。巴蜀に通じる道には、険絶のところに、棚状に突出する桟道を作って、わずかに通ることができた。
なり」とあり、棚状のものをいう。また「竹木の車を棧と曰ふ」とあり、すべて材質の小さなものをしき並べて作るものをいう。巴蜀に通じる道には、険絶のところに、棚状に突出する桟道を作って、わずかに通ることができた。 (さん)と通じ、くるま、ひつぎくるま。
(さん)と通じ、くるま、ひつぎくるま。 語抄に云ふ、棧、瓦乃衣
語抄に云ふ、棧、瓦乃衣 利(かわらのえつり) 〔名義抄〕棧 エツリ・カワラノエツリ・カケハシ・シタチ・ミチ・カワラノキ 〔
利(かわらのえつり) 〔名義抄〕棧 エツリ・カワラノエツリ・カケハシ・シタチ・ミチ・カワラノキ 〔 立〕棧 エツリ・タナツリ・ミチ・カケハシ・シタチ・カハラノキ
立〕棧 エツリ・タナツリ・ミチ・カケハシ・シタチ・カハラノキ 桟・横桟・危桟・旧桟・曲桟・嶮桟・巧桟・虹桟・高桟・焼桟・蜀桟・石桟・断桟・竹桟・通桟・登桟・磴桟・巴桟・馬桟・飛桟・棚桟・梁桟
桟・横桟・危桟・旧桟・曲桟・嶮桟・巧桟・虹桟・高桟・焼桟・蜀桟・石桟・断桟・竹桟・通桟・登桟・磴桟・巴桟・馬桟・飛桟・棚桟・梁桟出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
戸や板などの板面の片側だけに出ている細長い木のことで、表裏両面に現れているものを框(かまち)とよび区別する。本来は盾(たて)や板、蓋(ふた)などの裏面に打ち付け、板の反るのを防ぐために用いた。現在では障子の骨および戸障子の框の間に組み入れる細長い材をも桟とよぶ。上桟、中桟、下桟、腰桟、胴桟、肘持(ひじもち)桟、襷(たすき)桟、繁(しげ)桟、吸付き桟などがある。また、縦方向のものは縦桟、横方向のものは横桟と称する。このほか、戸締り装置の一種で、戸の框や桟に取り付けてある細長い木片(猿(さる)という)や、和船の舵(かじ)の矧板(はぎいた)と身木を両面から挟み込んで強固に結合するとともに、矧板を補強する材を意味することもある。
[中村 仁]
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...