害を加えられる,苦しめられる,責められるというような被害を主題にした妄想。〈迫害妄想delusion of persecution〉もほぼ同義に用いられる。周囲のなんでもないできごとを脅かしや迫害のしるしととり,他人の言葉や態度に悪意やあてつけを感じる。また悪口やうわさをいいふらされる,監視されていると思う。さらに進むと,犯罪者として追及される,何か陰謀がたくらまれている,自分を殺そうとしているなどと解釈するにいたる。ある一定の範囲の人たちが加害者(迫害者)とされるが,さらに組織,警察,国家へと拡大されることもある。被害妄想は臨床的にもっとも多い妄想であり,さまざまな精神病に出現するが,とくに妄想型統合失調症に特徴的といえる。被害妄想の中には,〈注察妄想〉(じろじろ見られる),〈追跡妄想〉(あとをつけられる),〈被毒妄想〉(毒を入れられる),〈物理的被影響妄想〉(電気,光線,機械などを使って身体的に苦しめられる)などが入れられる。
執筆者:小見山 實
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臨床的にもっとも多くみられる妄想で、さまざまな精神病に出現するが、代表的なものが精神分裂病(統合失調症)の妄想型である。自分の生命や財産などが何者かに脅かされているといった被害を主題とする妄想で、迫害妄想とほとんど同義である。
[編集部]
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…現存在分析を創始したスイスの精神医学者ビンスワンガーの主著で,1957年に単行本の形で刊行された。5例の精神分裂病のくわしい症例研究からなるが,30年代に著者が独自の人間学的方法を確立したのち,数十年にわたる臨床活動の総決算として44年から53年にかけて集成したもの。ここでは,分裂病は人間存在に異質な病態としてではなく,人間から人間へ,現存在から現存在への自由な交わりをとおして現れる特有な世界内のあり方として記述される。…
※「被害妄想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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