脱水素 ダッスイソ dehydrogenation
- 化学辞典 第2版
- 有機化合物から分子内または分子間で水素が脱離する反応をいう.一種の酸化反応である.たとえば,第一級アルコールを銅と加熱すると脱水素されてア…
CDP シーディーピー
- 化学辞典 第2版
- cytidine 5′-diphosphateの略号.C9H15N3O11P2(403.18).核酸関連化合物であるが,CDP-コリンやCDP-グリセリドのようにリン脂質の生合成の際のキャリ…
メトキシド メトキシド methoxide
- 化学辞典 第2版
- アルコキシドの一種.メチルアルコールのヒドロキシ基の水素を金属で置換した化合物の総称.CH3ONa,CH3OK,(CH3O)2Mg,(CH3O)3Alなどが知られている…
四中心反応 ヨンチュウシンハンノウ four-center reaction
- 化学辞典 第2版
- 通常,2分子が反応する際の反応中心は二つであるが,それぞれの反応点二つずつが一挙に反応すると考えられる反応がある.このような協奏反応を四中心…
ユーロピウム
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] europium ) 希土類元素の一つ。元素記号 Eu 原子番号六三。原子量一五一・九六四。単体は沸点約一一五〇度、比重約五・二の結晶…
ピリジン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] pyridine ) ベンゼンの一個の炭素と水素を窒素に置換した構造の化合物。コールタール中に存在。分子式は C5H5N 無色の液体で弱…
硝酸 (しょうさん) nitric acid
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 性状 工業的製造法 用途 硝酸塩化学式HNO3。すでに8世紀ころ,アラビアで硝石と硫酸銅とミョウバンとからつくられていたといわれる…
カコジル cacodyl
- 改訂新版 世界大百科事典
- テトラメチルジアルシン(CH3)2As-As(CH3)2をいう。無色,猛毒の液体で,きわめて不快な臭気をもつ。融点-6℃,沸点165℃。塩化カコジル(CH3)2A…
デュマ でゅま Jean Baptiste André Dumas (1800―1884)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランスの有機化学者。フランス中南部のアレスの書記の子。コレージュで初等教育を受けたのち薬剤師に徒弟入り。その後ジュネーブに移る。そこでの…
ランタノイド lanthanoid
- 改訂新版 世界大百科事典
- 希土類元素のうち,原子番号57番のランタンLaから,71番のルテチウムLuまでの15元素の総称。〈オイド〉とは〈似たもの〉の意であるから,ランタンを…
自動酸化 じどうさんか autoxidation
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 種々の有機化合物や無機化合物が空気中の酸素により室温で酸化される反応。植物油や魚油を空気中に放置しておくと徐々に変質し、場合によっては表面…
蛍光分析 けいこうぶんせき fluorometric analysis
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 試料に励起光を照射し、その結果放射される蛍光を測定して定性、定量を行う分析方法の総称。励起光としては紫外線、X線、α(アルファ)線、電子線など…
環状付加 かんじょうふか cycloaddition
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 複数分子が付加して環状化合物(環式化合物)を生成する反応で、付加環化ともいう。 形式的には、孤立した炭素‐炭素二重結合(C=C、モノエン)や共…
トロポロン トロポロン tropolone
- 化学辞典 第2版
- 2-hydroxytropone.C7H6O2(122.12).トロポンのヒドロキシ誘導体で,非ベンゼノイド芳香族化合物の一つ.トロポンとヒドラジンとから得られる2-アミ…
ウラン複合材 ウランふくごうざい uranium composite material
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 原子炉の核燃料ウラン材と被覆材料との複合金属材料。炉心構造材である。ウラン材としては金属ウランU,その合金または化合物があり,被覆材にはアル…
ナッタ Natta, Giulio
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1903.2.26. インペリア[没]1979.5.2. ベルガモイタリアの化学者。 1924年ミラノ工科大学で学位取得。パビア大学,ローマ大学,トリノ大学教授を…
ゲルアルト Charles Frédéric Gerhardt 生没年:1816-56
- 改訂新版 世界大百科事典
- ストラスブール生れのフランスの有機化学者。一般にジェラールと発音されているが誤りである。モンペリエ大学,ストラスブール大学の教授を歴任。同…
トリニトロベンゼン とりにとろべんぜん trinitrobenzene
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 芳香族ニトロ化合物の一つ。正しくは1,3,5-トリニトロベンゼン(略称TNB)。これ以外に、1,2,3-トリニトロベンゼンと1,2,4-トリニトロベンゼンの二つ…
ピコリン ぴこりん picoline
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 環内に窒素原子1個をもつ複素環式化合物の一種で、メチルピリジンともよばれる。コールタール中の塩基性成分として知られているほか、骨油中にも含ま…
独立栄養 どくりつえいよう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 栄養素として有機化合物を必要とせず、無機物だけを用い、これを同化して、生物自体の体を構成する有機物を合成して生活活動を営む栄養形式をいう。…
ニトリル
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( [ドイツ語] Nitril [英語] nitrile ) カルボン酸の誘導体で、一般式 RCN (Rはアルキル基・アリール基など)で表わされる化合物をい…
ナフトール
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( [ドイツ語] Naphthol ) ナフタリンの水素の一つが水酸基と置換された化合物。化学式 C10H7OH α‐ナフトールとβ‐ナフトールの二つの異性…
トレーサー トレーサー tracer
- 化学辞典 第2版
- 元素または物質の挙動を知るために添加される物質のこと.フルオロセインのような水溶性の化合物は,微量でも検出しやすい蛍光を発するので,水のト…
ラストの分子量測定法 ラストノブンシリョウソクテイホウ Rast's method of molecular weight determination
- 化学辞典 第2版
- モル凝固点降下の大きい溶媒(例:ショウノウ40)を用いて,微量の試料の分子量を凝固点降下法によって求める方法.K. Rast(1922年)がはじめた.数 mg …
バイオ・レメディエーション
- 百科事典マイペディア
- 有害汚染物質を微生物により分解し,環境の修復を図る技術のことで,〈生物的環境浄化〉と訳される。自然の生態系が本来持っている自浄作用を強化す…
ニトロアミン にとろあみん nitramine
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- (1)一般式RNHNO2あるいはRR′NNO2(Rはアルキル基、アリール基など)で表される化合物の総称で、ニトラミンともいう。(2)H2N-NO2の化学式で表される化…
示温塗料 しおんとりょう heat sensitive paint
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- サーモペイントthermo-paint、カメレオン塗料ともいわれ、一定の温度で変色する化合物を顔料として含む塗料。これには可逆型と不可逆型とがある。前…
ハンチ はんち Arthur Rudolf Hantzsch (1857―1935)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドイツの化学者。ドレスデンに生まれ、ドレスデン工芸学校(ポリテクニク)、ウュルツブルク大学で化学を学んだ。チューリヒ、ウュルツブルク、ライ…
ティーレ ティーレ Thiele, Friedrich Karl Johannes
- 化学辞典 第2版
- ドイツの有機化学者.ブレスラウ大学の後,1890年ハレ大学に学んで学位を取得.ミュンヘン大学のJ.F.W.A.von Baeyer(バイヤー)のもとで助手,1893年…
シアン [オ]cyaan
- 日中辞典 第3版
- 〈化学〉氰基qíngjī.シアン化カリウム氰化钾qínghuàjiǎ.シアン化銀氰化银q…
塩化白金 えんかはっきん platinum chloride
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 白金と塩素の化合物。酸化数ⅡおよびⅣの化合物と、ⅡとⅣとが共存する化合物が知られている。(1)塩化白金(Ⅱ)(塩化第一白金) 白金海綿を塩素中で435℃…
シクロペンタジエニドイオン シクロペンタジエニドイオン cyclopentadienide ion
- 化学辞典 第2版
- C5H5-(65.09).非ベンゼン系芳香族化合物の一つで,一価の陰イオンである.負電荷は五員環上に非局在化し,D5h の対称性を有する.シクロペンタジエ…
ニトロパラフィン にとろぱらふぃん nitroparaffin
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 飽和脂肪族ニトロ化合物の総称。一般式CnH2n+1NO2あるいはRNO2(Rはアルキル基)で表される。低級ニトロパラフィンは工業的に生産され、プロパンと硝…
アセタール アセタール acetal
- 化学辞典 第2版
- 同一炭素原子が2個のエーテル結合をしたような構造を含む化合物の総称.R1,R2 のうちの一つがHのものは,アルデヒドのアセタールで,アルデヒドとア…
酸化水銀 (さんかすいぎん) mercury oxide
- 改訂新版 世界大百科事典
- 化学式HgO。2価水銀の化合物のみが知られており,1価水銀の酸化物の存在は明確ではない。水銀(Ⅰ)塩水溶液に水酸化アルカリを加えると沈殿する黒色…
水酸化物 すいさんかぶつ hydroxide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一般式M(OH), M(OH)2, M(OH)3などのように成分としてOHを含む化合物をいう。酸化物の水和物M2O・H2O,MO・H2O,M2O3・3H2Oに相当する。普通は塩基性の…
バイヤー ばいやー Johann Friedrich Wilhelm Adolf von Baeyer (1835―1917)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドイツの化学者。有機合成化学の推進者の一人、とくにインジゴの合成で有名。ベルリンの生まれ。ハイデルベルク大学でブンゼンに学び、ついでケクレ…
VOC
- 知恵蔵
- 常温・常圧で空気中に揮発(蒸発)しやすい有機化合物で、石油由来のベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類や、トリクロロエチレン、テトラク…
硫化鉛 (りゅうかなまり) lead sulfide
- 改訂新版 世界大百科事典
- 化学式PbS。天然には方鉛鉱として,また他の硫化鉱物とともに産出する。2価の鉛の化合物のみが知られている。鉛(Ⅱ)化合物の水溶液に硫化水素を通じ…
エキソ exo
- 改訂新版 世界大百科事典
- 元来は,〈外,外部〉を意味するギリシア語に由来する接頭語。〈内,内部〉を表す接頭語エンドendoと対をなす。有機化合物の立体化学命名法で,エキ…
幾何異性 きかいせい geometrical isomerism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 立体異性の一種。二重結合または環に結合する置換基によって生じる異性現象。炭素-炭素二重結合は炭素-炭素単結合と異なり,結合軸のまわりの回転が…
希ガス きガス rare gases; noble gases
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 不活性ガス,貴ガスともいう。周期表 18族に属するヘリウム,ネオン,アルゴン,クリプトン,キセノン,ラドンの6元素の総称。ヘリウムは2個,そのほ…
クラスター cluster
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 同種あるいは異種のイオン,原子,分子が,水素結合,ファン・デル・ワールス力,あるいは化学結合で,2個以上結合しているもの。陽イオンと陰イオン…
カニッツァーロ Cannizzaro, Stanislao
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1826.7.13. パレルモ[没]1910.5.10. ローマイタリアの化学者。パリで勉強し,のち帰国。アレッサンドリア工科大学 (1851) ,ジェノバ大学 (55) …
アルダー アルダー Alder, Kurt
- 化学辞典 第2版
- ドイツの有機化学者.ベルリン大学とキール大学で化学を学び,1926年に後者でO.P.H. Diels(ディールス)のもとで学位を取得.キール大学に残り1930年…
水素炎イオン化法 スイソエンイオンカホウ hydrogen flame ionization method
- 化学辞典 第2版
- 有機化合物,とくに炭化水素を水素の炎中に入れたときに生じるイオンを,電気的に測定する高感度の分析法.ガスクロマトグラフの検出器として用いた…
フレンケル欠陥 フレンケルケッカン Frenkel defect
- 化学辞典 第2版
- 格子欠陥の一種.正規の結晶格子点にある原子またはイオンを取り除き,これを格子間の位置に割り込ませてつくられる空格子点と格子間原子あるいは格…
族 ぞく
- 日中辞典 第3版
- 1〔民族など〕族zú.ウイグル~族|维吾尔族.漢~族|汉族.2〔同類の人々〕族zú.暴走~族|飙车bi&…
ニトロソアミン nitrosamine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ニトロソ基をもつアミン。一般式 RR'N-NO で表わされる化合物の総称。黄色油状の液体,または固体。第二アミンに亜硝酸を作用させて得られる。硫酸…
沈黙の春 ちんもくのはる Silent Spring
- 旺文社世界史事典 三訂版
- アメリカの海洋生物学者レーチェル=カーソンの著書カーソン(1907〜64)は,DDTなどの有機化合物が自然の均衡を破壊しているとその危険性を警告した…