タバリー al-Tabarī, Abū Ja`far Muḥammad ibn Jarīr
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]839. アームル,タバリスターン[没]923. バグダードアッバース朝時代の歴史家,神学者,法学者。ハディース (伝承) を収集するためにイブン・ハ…
ハムダーン朝 (ハムダーンちょう) Ḥamdān
- 改訂新版 世界大百科事典
- アラブのタグリブ族のハムダーン家が北メソポタミア(905-991)とシリア北部(945-1004)に建設したイスラム王朝。アブド・アッラーフ`Abd Allāh(在…
高仙芝 (こうせんし) Gāo Xiān zhī 生没年:?-755
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,唐代玄宗朝の高句麗出身の武将。小勃律(北インド,カシミール北部)と結んだ吐蕃のパミール高原への進出による東西交易ルート遮断に対し,747…
カーシャーン Kāshān
- 改訂新版 世界大百科事典
- イラン中北部,テヘランの南約190km,カビール砂漠の西端に位置する伝統的手工業の都市。人口24万4877(2003)。市の南東にあるケルクシュ山からの水…
レザー・アッバーシー Rizā Abbāsī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1570. メシェド[没]1635. イスファハン17世紀前半に活躍したイランのサファビー朝イスファハン派の代表的ミニアチュール (細密画) 画家。流麗な…
イマーム‐モスク
- デジタル大辞泉
- 《Masjed-e Emām》イラン中部の都市イスファハーンにあるイスラム寺院。1979年に世界遺産(文化遺産)に登録されたイマーム広場の南側に面する。イラ…
イブン・マーサワイフ Ibn Māsawayh 生没年:777-857
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝の医者。薬剤師であり,バグダードの宮廷の侍医でもあった父の末子として生まれる。初め聖職者を志すが,ジュンディーシャープールの医…
ブーシェフル Būshehr
- 改訂新版 世界大百科事典
- ペルシア湾岸にあるイランの港町。人口15万0411(2003)。シーラーズの南西にあり,18世紀以前は小村にしかすぎなかったが,1734年,ナーディル・シ…
アブル・ファラジュ Abū al-Faraj al-Iṣfahānī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]897. イスファハン[没]967.11.20. バグダードアラブの文学者。ウマイヤ朝の末裔で,シーア派のムスリム。バグダード,レイ,アレッポなどに滞在…
ジャジーラ al-Jazīra
- 改訂新版 世界大百科事典
- ティグリス川とユーフラテス川に囲まれたイラクの北西部とシリアの北東部を含むステップ地帯。水と鉱物資源に富み,イスラム以前からアラブ遊牧民が…
グルジア Gruziya
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ロシア,トルコ,アルメニア,アゼルバイジャンに囲まれた南カフカースの国。西に黒海,北に大カフカース山脈を望む。紀元前にコルキス王国とカルト…
サファビー朝【サファビーちょう】
- 百科事典マイペディア
- 1501年イスマーイール1世が創始したイランのイスラム王朝。サファビーSafavi家はイスラム神秘主義教団の指導者として知られ,タブリーズに都を置い…
シャリーフ sharīf
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈高貴な血筋の人〉を意味するアラビア語(複数形アシュラーフashrāf)。イスラム以前のアラブ社会でシャリーフと自称し,また他者からもそうみなさ…
イブヌル・ムウタッズ いぶぬるむうたっず Ibn al-Mu‘tazz (861―908)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラブの詩人。アッバース朝のカリフ、アル・ムウタッズの子息で、バグダードに生まれメッカ(アラビア半島)で育った。カリフ、アル・ムクタフィー…
アミール amīr
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- エミールと発音される場合が多い。軍事司令官,地方総督,王子を意味するアラビア語。初期イスラム時代にはアーミルと同義語であったが,ウマイヤ朝…
アッバーティ Abbati, Giuseppe
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1836. ナポリ[没]1868. フィレンツェイタリアの画家。ベネチアの美術学校に学び,1860年以来フィレンツェで制作。マキアイオリのグループに属し…
ナーディル・シャー なーでぃるしゃー Nādir Shāh (1688―1747)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イランのアフシャール朝の創始者(在位1736~47)。トルコ系アフシャール人の出身。サファビー朝のタフマースプ2世に仕え、アフガン人をイランから駆…
としいせきサーマッラー【都市遺跡サーマッラー】
- 世界遺産詳解
- 2007年に登録されたイラクの世界遺産(文化遺産)。首都バグダットの北西、サラハディン州に位置し、ティグリス川両岸にある。836年にアッバース朝の…
アルプ・アルスラーン あるぷあるすらーん Alp Arslān (?―1072)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- セルジューク朝第2代のスルタン(在位1063~1072)。セルジューク朝の創始者トゥグリル・ベグの甥(おい)にあたる。奴隷兵を中心とした強力な軍隊を擁…
シャー・モスク Masjed-e Shāh
- 改訂新版 世界大百科事典
- イランのイスファハーンに,サファビー朝のシャー・アッバース1世によって1612-37年に建立された同朝の代表的なモスク。〈王のモスク〉の意。4イーワ…
アーダ ‘āda
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 慣習,慣行を表すアラビア語。イスラーム法学では特に慣習法をさす。イスラーム初期の征服地では,旧支配地,多くの場合サーサーン朝かビザンツ帝国…
ダイア day`a
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 初期イスラム社会で私的所有の対象になった農業財産,特に私領地を意味する。複数形のディヤー diyā`で表記される場合が多い。またカティーア (カリ…
ラッシ朝 ラッシちょう Rass
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 9世紀から 13世紀にわたるイエメンの王朝。イスラム教シーア派の穏健派であるザイド派のイマームが君主である。その歴史はいまだ不明な点が多い。ザ…
イル−ハン国 イル−ハンこく Il Khan
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 1258〜1411フビライの弟フラグがアッバース朝を滅ぼして西アジアに建てたハン国都はカスピ海南西のタブリーズ。モンゴル系四ハン国のうち,元朝に最…
コンスタンティノス(5世) こんすたんてぃのす Konstantinos Ⅴ (718―775)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ビザンティン帝国皇帝(在位741~775)。レオン3世の長男。父の聖画像崇拝禁止政策を一段と強化し(ヒエライアの教会会議、754)、反対派には極刑を…
モンゴル西征(モンゴルせいせい)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 13世紀に波状的に行われたモンゴル西征は,史上最大のモンゴル帝国を出現させた。まず,初代チンギス・カンは1219~25年にオトラル事件を理由にホラ…
サーマッラー Sāmarrā’
- 改訂新版 世界大百科事典
- イラクの首都バグダードの北西約110kmのティグリス川左岸に位置する都市。人口12万5000(2003)。その南東方の郊外にあるテル・アッサッワーンTell a…
ムハンマド・ザマーン Muhammad Zamān
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 17世紀後半に活躍したサファビー朝イランのミニアチュール (細密画) 画家。シャー・アッバース2世の命により西洋絵画の修得のためローマへ派遣され,…
ネストリウス派【ネストリウスは】
- 百科事典マイペディア
- コンスタンティノープル主教(在位428年―431年)ネストリウスNestorius(ギリシア名ネストリオス)の教説を発展させたシリアのキリスト教の一派。〈…
カピチュレーション capitulation
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 中東諸国がヨーロッパ諸国に認めた治外法権。領事裁判権,租税免除,公立施設を含む居留区の占有などをおもな内容とする起源は9世紀にアッバース朝…
アジーズ al-`Azīz 生没年:955-996
- 改訂新版 世界大百科事典
- ファーティマ朝第5代カリフ。在位975-996年。父ムイッズを継いでカリフとなる。彼の治世はファーティマ朝の版図が最大となり,エジプトがもっとも繁…
ラスール朝 ラスールちょう Rasūl
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イエメンにあったイスラム王朝 (1230~1453) 。ラスールとは使者の意味で,アッバース朝カリフの使者としてイエメン地方に派遣されてきたトルコ系の…
ターヒル朝 ターヒルちょう Ṭāhirids; Ṭāhiriyān; Ṭāhirīyah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イランのホラーサーン地方を支配した王朝 (821~872) 。アッバース朝に仕えていたイラン系軍人ターヒルは,第7代カリフ,マームーンの将としてその即…
バグダッド
- 百科事典マイペディア
- イラクの首都。バグダードとも。同国中央部,ティグリス川にまたがり,政治,経済,文化の中心。商業,金融の中心はティグリス川左岸のラシード通り…
イスラーム法学(イスラームほうがく) al-fiqh
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- シャリーアの「理解」を意味する学問。法源から法規範を導く方法を扱う法理論と,実定法の分野とに分かれ,アラビア語では前者をウスール(根)の学,…
メシェド Meshed
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 別称マシュハド Mashhad。イラン北東部,ホラーサーン州の州都。カシャフ川河谷の標高 985mに位置する。古代名トゥース。アッバース朝第5代のカリフ…
トゥグリル・ベク Ṭughril Bek 生没年:990-1063
- 改訂新版 世界大百科事典
- セルジューク朝の初代スルタン。在位1038-63年。トゥグリルとは,トルコ語で〈鷹〉の意。始祖セルジュークの孫にあたる。兄弟のチャグリー・ベク,叔…
ホムス Ḥomṣ
- 改訂新版 世界大百科事典
- シリア西部,オロンテス川東岸の都市。ヒムスḤimṣともよばれる。人口80万(2004)。同名県の県都。町の起源は古く,5000年前にさかのぼるともいわれ…
イブン・ラーイク Ibn Rā'iq
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]942.4. モスルアッバース朝の将軍。初代のアミール・アルウマラー。トルコ系ハザール族の出身。父は下級のマムルーク (トルコ系奴隷軍人) …
ハナフィー派 (ハナフィーは) Ḥanafī
- 改訂新版 世界大百科事典
- アブー・ハニーファの名によって名づけられたスンナ派イスラムの法学派。アブー・ハニーファ,アブー・ユースフ,シャイバーニーの著述・教授活動を…
イスファハンのイマームひろば【イスファハンのイマーム広場】
- 世界遺産詳解
- 1979年に登録されたイランの世界遺産(文化遺産)。テヘランの南400kmに位置する。16~18世紀前半にかけて現在のイランを中心にこの地を支配したイス…
ブルガール人(ブルガールじん) Bulgar
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- トルコ系遊牧民。6~7世紀ヴォルガ川下流域,アゾフ海周辺にクブラトをハンとする部族同盟を結成。その死後同盟は分裂。クブラトの第2子コトラグに率…
メルブ Merv
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中央アジアの古都。トルクメニスタン,ムルガーブ川支流のオアシス,マルイの東約 27kmにある。この付近はすでにアケメネス朝時代に発達した灌漑農業…
サイード・パシャ さいーどぱしゃ Sa‘īd Pasha (1822―1863)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 近代エジプト、ムハンマド・アリー朝第4代総督(在位1854~63)。王朝創立者ムハンマド・アリーの末子。1854年反動的な甥(おい)アッバースの後を継い…
スルタン・カリフ制 するたんかりふせい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラムの政治的有力支配者スルタンが、宗教的権威となっていたカリフ位を併用した体制。オスマン朝のみにみられる。オスマン朝第9代スルタン、セリ…
ムータジラ派 (ムータジラは) Mu`tazila
- 改訂新版 世界大百科事典
- 8世紀中ごろから10世紀中ごろまで栄えたイスラム神学の先駆的一派。初期のムータジラ派は,イスラムの根本的な教義タウヒードを合理的な思惟によって…
ムラービト朝 むらーびとちょう al-Murābi
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 西サハラのベルベル系遊牧民サンハージャ人の建てた王朝(1056~1147)。スペイン語でアルモラビデAlmorávideという。11世紀の初め、サンハージャ人…
マスウーディー ますうーでぃー Mas‘ūdī (896ころ―956)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラブの歴史家、地理学者。バグダードの名家に生まれる。若くしてイラン、インド、スリランカ、ザンジバルを周遊し、知見を広めた。主著『時代の情…
アンバール〔県〕 アンバール al-Anbār
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラク西部の県。県都はラマーディ。チグリス川とユーフラテス川の分水界から,シリアとヨルダン,サウジアラビアとの国境まで広がり,広大なシリア…
タバリー たばりー al-abarī (839―923)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝時代の代表的歴史家、コーラン学者。イラン北部タバリスターンのアームルに生まれ、バグダードで死去。幼少時から天才の誉れ高く、若く…