アムール[川](読み)アムール

百科事典マイペディアの解説

アムール[川]【アムール】

中国語では黒竜江,黒河。モンゴル名ハラムレン。大興安嶺北西部に発するアルグン川と,オノン川(モンゴル)を源とするシルカ川が合流し,中国東北地方とロシア国境を流れ,ニコラエフスクでタタール海峡に注ぐ。長さ4416km,流域は草原が多く200万km2に達する。ゼヤ,ブレヤ,ウスリー松花江など支流は200を数える。5〜11月可航。沿岸には,ブラゴベシチェンスクハバロフスクなどがある。シベリア鉄道とともにロシア極東地方の最も重要な交通路である。魚族も豊富。中流部の本流,支流のウスリー川は国際河川で交通も盛ん。
→関連項目愛輝【あい】琿条約黒竜江[省]東韃紀行ネルチンスク条約ビロビジャンブラゴベシチェンスクムラビヨフ・アムールスキー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アムール[川]【Amur】

ロシア連邦,シベリア南東部と中国東北部との国境およびその付近を流れる川。満州語でサハリン・ウラSahalien‐ula,蒙古語でハラムレン,中国語で黒竜江あるいは黒河。北東アジア第1の長流で,全長は4440km,本流のみで2824km。流域面積185万5000km2。ハイラル川の源流にはじまり,アルグン川として中国とロシアとの国境を流れ,途中,ヤブロノイ山脈におこって東流するシルカ川を合わせ(この合流点より下流を本流と呼ぶ),さらにハバロフスクでウスリー川を右岸に合わせて東流し,無数の曲流をくりかえしてオホーツク海に終わる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のアムール[川]の言及

【住居】より

…移動の際には覆いだけを取り外して,小さく巻いて持参した。チュムはアムール川や沿海州地域のオロチ,ウデヘ族,北のユカギール族,西のハンティ,マンシ族の一部,南のショール族Shortsyなどの狩猟民の基本的な住居であったが,そのほかにも移動生活を営む原住民に共通して認められた。
[オビ川,アムール川流域などの〈冬の家〉と〈夏の家〉]
 オビ川,アムール川の流域では豊富な魚を捕獲し,燻製や干魚にして主食とする漁労文化が発達した。…

※「アムール[川]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android