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シアン化水素 シアンかすいそ hydrogen cyanide

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シアン化水素
シアンかすいそ
hydrogen cyanide

化学式 HCN 。無色,揮発性の液体または気体。融点-31.4℃,沸点 25.7℃,特異臭あり。水,アルコールに溶け,水溶液は弱酸性を示す。体積で7~40%のシアン化水素を含む空気は爆発的に燃焼し,二酸化炭素と窒素を生ずる。

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デジタル大辞泉の解説

シアンか‐すいそ〔‐クワ‐〕【シアン化水素】

メタンアンモニア触媒の存在下で反応させて得られる、揮発性の強い無色の液体。猛毒。水溶液シアン化水素酸または青酸といい、微酸性。アクリロニトリルなどの有機合成に利用。化学式HCN 青化水素

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百科事典マイペディアの解説

シアン化水素【シアンかすいそ】

化学式はHCN。比重0.6876(20℃),融点-13.3℃,沸点25.7℃。青酸,青化水素とも。リンゴ,モモ,アンズなどの種子中に含まれるアミグダリンなどの成分は酵素や酸によってシアン配糖体が分解すると,シアン化水素(酸)を生ずる。

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栄養・生化学辞典の解説

シアン化水素

 HCN(mw27.03).融点−13.3℃,沸点25.7℃.シアン化水素酸,青酸ともいう.弱い酸で,独特の臭気をもつ猛毒のガス.

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世界大百科事典 第2版の解説

シアンかすいそ【シアン化水素 hydrogen cyanide】

青酸,青化水素などとも俗称される。化学式HCN。リンゴ,モモ,アンズ,サクランボなどの種子中にアミグダリンなどの配糖体として含まれている。これらは酸による加水分解や酵素によってシアン化水素を分離する。工業的には,メタンアンモニア,空気の混合ガス白金触媒部分酸化させる方法,一酸化炭素とアンモニアからホルムアルデヒドをつくり,熱分解する方法がある。またソハイオ法によるアクリロニトリルの製造過程で副生するシアン化水素が用いられ,とくに日本では副生シアン化水素の占める割合が高い。

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大辞林 第三版の解説

シアンかすいそ【シアン化水素】

水によく溶ける無色の液体(沸点摂氏25.7度)。化学式 HCN 特異臭をもち猛毒で,致死量0.06グラム。水溶液は弱酸性で,シアン化水素酸とも青酸ともいう。反応性が強く,殺虫剤や,アクリル系繊維や樹脂の合成原料となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シアン化水素
しあんかすいそ
hydrogen cyanide

水素のシアン化物。ギ酸ニトリルともいう。俗称青化水素、青酸ガス。アミグダリンなどの配糖体としてウメの実などに含まれる。シアン化カリウムシアン化カルシウムに酸を作用させて得られるが、工業的にはメタン、アンモニア、空気の混合物を、白金触媒の存在下に、常圧、1000℃で反応させてつくる。プロピレンからアクリロニトリル製造の際の副産物としても得られる。原始大気中に含まれた小さな分子の一つで、生物学的に重要な化合物の出発物質と考えられている。無色の揮発性液体。液体は比誘電率がきわめて大きく、そのため塩類をよく溶かす。特有の臭気があり、点火すると紫色の炎をあげて燃える。液体は不安定長時間貯えると重合して暗褐色の爆発性の固体となる。固体の状態では、シアン化水素分子は水素結合で無限大の鎖をつくっている。液体中でもかなりの程度水素結合が残っている。水、エタノールエチルアルコール)、エーテルなどと任意の割合で混ざり合う。水溶液は弱酸性を示し、この液をシアン化水素酸あるいは俗称で青酸という。
 シアン化ナトリウムなど無機シアン化物の合成や、メタクリル酸メチル、ヘキサメチレンジアミン、乳酸および乳酸エステル、α(アルファ)‐アミノ酸その他EDTA(エチレンジアミン四酢酸)などポリアミノカルボン酸の合成に用いられ、殺虫剤などにも使われる。猛毒なので取扱いには注意を要する。吸入だけでなく皮膚からも吸収される。吸入した場合、270ppmで即死、135ppmでは30分で死亡、110~135ppmで30分~1時間で危険または死亡するという。最大許容濃度は10ppmとされている。空気中に存在するときは試験紙で検出される。ベンジジン‐酢酸銅試験紙を青色にし、メチルオレンジ‐塩化水銀()試験紙をオレンジからピンクに、ピクリン酸‐炭酸ナトリウム試験紙を黄色から紫色に変える。[守永健一・中原勝儼]

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世界大百科事典内のシアン化水素の言及

【ガス化学】より

…これらの新たな需要が大きく開かれれば,メタノール工業は面目を一新し,重要なエネルギー・化学産業となろう。 一方,天然ガスの在来型の利用は,シアン化水素はメタンとアンモニアおよび空気を反応させてつくられる。すなわち, 2CH4+2NH3+3O2―→2HCN+6H2Oこの方法はアンドルッソー法と呼ばれる。…

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