日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シュタイン(Horst Stein)
しゅたいん
Horst Stein
(1928―2008)
ドイツの指揮者。ドイツ西部のエルバーフェルト(現ウッパータール)に生まれる。ケルン音楽大学卒業後、東西ドイツ各地の歌劇場で経験を積む。ハンブルク国立歌劇場、マンハイム国民劇場を経て、1970~72年ウィーン国立歌劇場指揮者、73~77年ハンブルク国立歌劇場音楽総監督、80~85年スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督、1984~96年バンベルク交響楽団首席指揮者を歴任。1962年からバイロイト音楽祭に登場、ワーグナー指揮者として高く評価された。73年(昭和48)初来日してNHK交響楽団に客演、75年同楽団の名誉指揮者に推された。ドイツの典型的な劇場指揮者で、とくにワーグナーに真価を発揮。コンサートではブルックナー、ベートーベンに重厚な味わいをみせた。
[岩井宏之]
『長谷恭男著『斜めから見たマエストロたち』(1990・同成社)』
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