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シュメール美術 シュメールびじゅつSumerian art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュメール美術
シュメールびじゅつ
Sumerian art

前 3000年頃から前 2000年頃まで,主として南メソポタミアを支配したシュメール人の美術。初期王朝時代アッカド時代 (→サルゴン ) ,ウル第3王朝時代の3期に分ける。第1期はウルクウルエリドゥラガシュニップールキシュなどの都市を建設し,建築,絵画,彫刻,工芸など各分野に空前の進歩をみせた。彫刻にはテル・アスマル,マリ,アッシュール,アル,ウバイドなどから出土した多数の小像などがある。ウル王墓出土の『ウルのスタンダード』と呼ばれるモザイク板はシュメール前期絵画の代表例。同所出土の竪琴の胴に象眼されたモザイク画には動物格闘文やギルガメシュ伝説などが描かれ,動物表現に優れていたことを示している。ほかに鋳銅雄牛像や獅子頭の鳥イムドグドが2頭のシカを捕えている図のフリーズなど,鋳金技術に高い水準をみせている。また貴金属装身具,日常食器,武器などにも金工技術の粋をみせている。アッカド期に入るとテル・ブラク出土の『ナラム=シンの戦勝碑』 (ルーブル美術館) の浮彫にみられるように,表現が自由で,勝利の瞬間をみごとにとらえ,芸術性が増す。『サルゴン大王像』 (イラク博物館) の青銅頭部像はその代表例で,やや様式化されたなかにも写実的な力強い表現がみられる。シュメール人とハム人との民族的相違を表出しているといえよう。シュメール末期は異民族グティ人の支配に抵抗して立ったラガシュのグデア王の閃緑岩による多数の『グデア像』がその代表例で,古式の硬いシュメール式表現を復活させた。

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世界大百科事典 第2版の解説

シュメールびじゅつ【シュメール美術】

本項では歴史の流れを考慮し,アッカド美術をも記述に含める。 シュメール美術の作品例は,ウルク期(前3800ころ‐前3000ころ)のころからのものが知られている。この時期にメソポタミア南部の都市ウルクでは,聖域エアンナEannaに神殿複合体が造営された。なかでも注目されるのは〈モザイク神殿〉で,その壁や柱には一面に円錐形の陶製飾りが底面を壁の表面に残すようにして打ちこまれ,幾何学形パターンの組合せによるモザイク装飾の効果を上げていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュメール美術
しゅめーるびじゅつ

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