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スピロヘータ スピロヘータ spirochaete

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スピロヘータ
スピロヘータ
spirochaete

スピロヘータ目の細菌群。 1838年 C.G.エーレンベルグが発見。病原性のあるものとしては,1873年に O.オーバーマイアーが回帰熱患者の血液中に発見したのが最初である。現在約 50種が知られている。

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デジタル大辞泉の解説

スピロヘータ(〈ラテン〉Spirochaeta)

スピロヘータ科の細菌の総称。トレポネマレプトスピラなど六つの属に分けられる。糸状でらせん形をなし、分裂によって繁殖する。梅毒回帰熱ワイル病などの病原体を含むが、非病原性のものもある。また特に、梅毒の病原体のトレポネマパリズム(旧称スピロヘータパリダ)をさすことが多い。

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百科事典マイペディアの解説

スピロヘータ

分裂菌綱のスピロヘータ目に属する細菌の総称。長さ6〜500μmの,1回以上巻いたらせん形で,堅い細胞壁を有しない。細胞壁の下に軸糸(じくし)と呼ばれる鞭毛(べんもう)を持ち,これで運動する。
→関連項目エリスロマイシン回帰熱サルバルサン伝染病梅毒

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栄養・生化学辞典の解説

スピロヘータ

 細菌の一属で,グラム陰性.

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世界大百科事典 第2版の解説

スピロヘータ【spirochete】

エーレンベルクC.G.Ehrenbergが水中から発見した栓抜き様の形をした微生物に,1838年Spirochaeta plicalilisと命名したのがスピロヘータの名の起りである。現在は,スピロヘータ目Spirochaetalesに属する,細長いらせん状の形態をもつ一群の微生物の総称として,この言葉が用いられる。スピロヘータを分類学上,原虫に所属させるか,細菌に編入させるかについては,議論がある。

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大辞林 第三版の解説

スピロヘータ【Spirochäte】

螺旋らせん状で活発な回転運動を行う一群の微生物の総称。スピロヘータ・トレポネマ・ボレリア・レプトスピラなどの属に分類される。スピロヘータ属のものは病原性を示さない。他の属のものはヒトに感染して、回帰熱・ワイル病・梅毒・黄疸おうだん出血症などを起こす。
梅毒の病原体であるトレポネマ-パリズム(旧学名スピロヘータ-パリダ)の通称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スピロヘータ
すぴろへーた
[学]Spirochaeta

糸状で屈曲性のある螺旋(らせん)状の単細胞の細菌で、スピロヘータ目の1属。長さ5~250マイクロメートル、幅0.2~0.75マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)で、嫌気性または通性嫌気性である。通常、カロチノイド色素を生産する。細胞壁は柔軟で、細胞は細胞壁の伸縮とともに軸を中心とする非常に速い回転運動を行う。硫化水素を含んだ汚泥や汚水・廃水中に生活し、寄生性はない。化学合成有機酸化生物の一つで、炭水化物を発酵させる性質をもつ。
 なお、一般にスピロヘータという場合は、病原性のあるトレポネマ属Treponema(スピロヘータ目の1属)をさして使われるが、分類学的には誤用といえる。トレポネマ属のうち、とくに有名なのが梅毒菌T. pallidumで、この細菌は長さ6~20ナノメートル、幅0.13~0.15ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)とスピロヘータより小形である。また、細胞の先端がとがり、両端に数本の鞭毛(べんもう)がある点もスピロヘータ属の性質と明らかに異なっている。もう一つの大きな相違点は、トレポネマ属が動物に対して絶対寄生性をもつことである。とりわけ、梅毒菌はヒトに対して強い病原性を示す。[曽根田正己]

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世界大百科事典内のスピロヘータの言及

【回帰熱】より

…再帰熱ともいう。ボレリア属Borreliaのスピロヘータが病原体の感染症で,シラミとノミが媒介する2型がある。世界各地に分布するが,日本にはない。…

【梅毒】より

… 性病は,近代の細菌学の発達によって,それぞれの病原菌が確定されるまでは,正確な区別がなされていなかった。梅毒が他の性病と区別されるようになったのは,1905年にF.R.シャウディンとホフマンErich Hoffmann(1868‐1959)により梅毒トレポネマが発見されて以後のことである(はじめスピロヘータ・パリダと命名,のちにトレポネマ・パリズムと改称)。1910年P.エールリヒ,秦佐八郎によって有機ヒ素剤であるサルバルサンが開発され,初めての化学療法剤として梅毒の治療に用いられたが,治療効果は不十分であり,副作用が多発した。…

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