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ナップ ナップ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナップ
ナップ

芸術運動団体「全日本無産者芸術連盟」「全日本無産者芸術団体協議会」の略称,およびその機関誌名。エスペラントの Nippona Artista Proleta Federacioの頭文字 NAPFによる。

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ナップ
ナップ
nappe

デッケともいう。被覆層がほぼ水平の断層間に沿って,滑動している地質構造。大規模なナップは古く西アルプスで認められた (1893) 。ナップの成因として,(1) 地層が強く圧縮された結果,過褶曲が倒れて横臥褶曲となり,転倒した翼部が引伸ばされ,ほぼ水平の面で切れて滑動した,(2) 高く隆起した部分が重力に支えきれなくなって低いほうに緩傾斜した面で切れ,上に乗った部分が低部に向い滑動したという2つが考えられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナップ

全日本無産者芸術連盟のエスペラント語Nippona Proleta Artista Federacio(NAPF)の頭文字を組み合わせた略称。1928年三・一五事件を契機に,それまで分裂していたプロレタリア芸術連盟(中野重治ら)と前衛芸術家連盟(蔵原惟人ら)とが合同して結成された。文学,演劇,美術,音楽などの領域で共産主義芸術を確立すべく活動した。5月に創刊された機関誌《戦旗》には,小林多喜二,徳永直,三好十郎らの新人が登場してきた。

ナップ【nappe】

ほぼ水平な衝上断層(スラスト)によって,長距離滑動してきた巨大なシート状の異地性岩体をいう。多くの場合,著しく褶曲(しゆうきよく)し,おしかぶせ構造をなしている。フランス語のnappe(食卓布)が語源で,ナッペとも読む。ドイツ語系の同義語としてデッケDeckeがある。その成因として横臥(おうが)褶曲(横ぶせ褶曲,おしかぶせ褶曲)のより進んだ段階でついに下方の逆転翼がちぎれてできたとする説や,かつての地形的高まりから,重力によって滑り落ちてできたとする説などがある。

ナップ

全日本無産者芸術団体協議会(ナップ)の機関誌(月刊)。菊判。1930年9月に共産主義芸術を大衆,とくに工場や農村に普及させるために創刊された。その中心人物は蔵原惟人や中野重治らで,小林多喜二,村山知義佐多稲子,中条(宮本)百合子らが活躍し,青野季吉葉山嘉樹らの《文芸戦線》派より活況を呈していた。文学に限らず映画,絵画,演劇,音楽に関する論評も多かった。31年11月ナップがコップ(日本プロレタリア文化連盟)に発展解消されたのにともなって廃刊され,《プロレタリア文化》(1936年12月創刊)に引き継がれた。

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大辞林 第三版の解説

ナップ【NAPF】

全日本無産者芸術連盟の略称。1928年(昭和3)日本プロレタリア芸術連盟と前衛芸術家連盟が合同して結成。のち全日本無産者芸術団体協議会と改称したが、略称ナップは踏襲。日本のプロレタリア芸術運動の主力となる。機関誌「戦旗」「ナップ」を刊行。31年、解体してコップに参加。

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世界大百科事典内のナップの言及

【蔵原惟人】より

…翌年帰国,まもなく日本プロレタリア芸術連盟に参加,《現代日本文学と無産階級》(1927)等の評論で注目された。28年中野重治らと共産党支持の芸術組織ナップ(全日本無産者芸術連盟)を結成,この組織を中心にプロレタリア文学・芸術が作品面でも運動面でも空前の高揚に向かうその先頭に立った。作品制作におけるプロレタリア・リアリズムと政治的前衛の観点という主張は,小林多喜二ら多くのプロレタリア作家に影響を与えて,その文学・芸術運動を共産主義文学・芸術運動に導き,やがて31‐32年に,共産党の政治主義によって運動が孤立し崩壊する道行きをも彼が主導することになった。…

【日本プロレタリア作家同盟】より

…文学運動団体。プロレタリア芸術運動団体〈ナップ〉の文学部が,1928年12月〈ナップ〉の改組に伴い,独立して日本プロレタリア作家同盟として結成されたもの。〈ナップ〉を構成する各領域のプロレタリア芸術団体のうちの中心的な部分となり,また,労農芸術家連盟(文芸戦線派)の社会民主主義的傾向に対立して共産主義文学運動の立場をかかげ,明治以来の絶対主義支配の圧倒的な重圧のなかで,ラディカルな文学闘争を展開してプロレタリア文学運動のヘゲモニーを握った。…

【プロレタリア音楽】より

…略称〈労芸〉)が分裂,同年11月にはこの労芸から林房雄,蔵原惟人,山田清三郎らが脱退して前衛芸術家同盟を結成したが,この同盟にも音楽部が設立された。次いで28年3月,前記のプロ芸と前衛芸術家同盟が合同して,全日本無産者芸術連盟(略称〈ナップ〉)が結成され,その専門部の一つとして音楽部が設置された。29年4月にはこれがナップの組織替えの方針により日本プロレタリア音楽家同盟(略称〈P.M.〉)として独立。…

【プロレタリア文学】より

…革命運動内の政治党派のせめぎ合いも激しくなり,青野たちは山川均を中心とする労農派支持に進み,蔵原たちはこれと対立した共産党の側に立った。当時共産党は非合法下の最前衛の党派で,三・一五事件などの大弾圧のなかでそれに屈せず活動していたので,本来,美的にも徹底的なものを追求する文学者は,中野重治をはじめとして多くの部分が共産党支持に向かい,三・一五事件直後にその弾圧に抗するようにして結成された全日本無産者芸術連盟(のち〈連盟〉が〈協議会〉に変わるが,略称はともにナップ。中野たちの日本プロレタリア芸術連盟(略称,プロ芸)と蔵原たちの前衛芸術家同盟(略称,前芸)との合体を中心に成立。…

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