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ハズ ハズ

世界大百科事典 第2版の解説

ハズ【croton (oil plant)】

東南アジアの熱帯に産するトウダイグサ科の常緑亜高木。高さ2~7m。葉は互生し,長さ10cm内外,心臓形で青銅色を呈し,光沢がある。花期は不定。日本では4月あるいは9月に開花した記録がある。枝先に細長い穂状の花序が直立し,黄白色の小さな単性花(径6mm)を多数つける。雌花の花序の下部につく。果実は倒卵形の分果で,3種子を入れる。種子は長さ1.2~2cm。灰褐色の扁平な楕円体で,トウゴマの種子に似る。属名は種子の形がダニに似ているところから,ギリシア語のダニkrotōnに由来。

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大辞林 第三版の解説

ハズ

〔ハズバンドの略〕
夫。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハズ
はず / 巴豆
purging croton
[学]Croton tiglium L.

トウダイグサ科の常緑高木。中国南部、台湾以南の熱帯アジアに分布する。高さ6~10メートル。葉は互生し、長さ2~6センチメートルの柄をもつ。葉身は卵形または長卵円形で長さ8~12センチメートル、幅6センチメートル、先端は緩くとがり、葉柄の近くに2個の腺体(せんたい)がある。雌雄同株で、3月から5月にかけて長さ10~12センチメートルの総状花序を頂生するが、全部が雄花のものと、上部に雄花、下部に雌花をつけるものとがある。雄花は緑色で萼(がく)は5裂し、花弁5個をもつが、雌花には花弁がない。(さくか)は長円形ないし倒卵形で、三鈍角をなし、3個の種子をもつ。
 果実は8月から9月にかけて成熟するが、裂開する前に採取し、取り出した種子を漢方では巴豆(はず)と称して峻下(しゅんげ)剤として使用する。巴豆を主薬とした処方では紫円(しえん)が有名である。また、種子を冷圧して得る脂肪油(30~45%)を巴豆油といい、皮膚に強い刺激を与えるので発疱(はっぽう)薬とするほか、峻下剤にも使用される。しかし、巴豆は毒性も作用も強いため、使用に際しては注意を要する。[長沢元夫]

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世界大百科事典内のハズの言及

【クロトン】より

…トウダイグサ科の低木で,変異を生じやすく,マレーシアを中心に,熱帯各地で多くの品種が栽培される。一般にクロトンcrotonと呼んでいるが,これは英名で,植物分類上のハズ属(クロトン属)Crotonとは異なる。クロトンノキ,ヘンヨウボク(変葉木)の和名がある。…

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