(読み)オウト

  • ▽夫
  • ▽夫/妻
  • おうと を‥
  • おうと〔を〕
  • おっと〔をつと〕
  • おひと を‥
  • おひと〔を〕
  • つま
  • ひこじ ‥ぢ
  • ひこじ〔ぢ〕
  • ふう
  • 夫/富
  • 夫/良=人
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

《「おひと」の音変化》おっと。
「―は若く色衰へず盛りなる程なり」〈水鏡・上〉
《「おひと(男人)」の音変化》配偶者である男性。結婚している男女の、女性を「」というのに対し、男性をいう語。亭主。「―のある身」⇔
《「端(つま)」の
夫婦や恋人が、互いに相手を呼ぶ称。
「吾(あ)はもよ女(め)にしあれば汝(な)を置(き)て男(を)はなし汝を置て―はなし」〈・上・歌謡〉
動物のつがいで、互いの相手。
「下辺(しもへ)にはかはづ―呼ぶ」〈・九二〇〉
鹿と萩、秋風と萩など、関係の深い一組のものの一方をいう語。
「小牡鹿(さをしか)の―にすめる萩の露にも」〈匂宮
《「ひこ」は男子の美称。「じ」は敬称》おっと。
「その―答へて歌ひたまひしく」〈・上〉
[音](呉)(漢) フウ(慣) ブ(慣) [訓]おっと つま おとこ それ
学習漢字]4年
〈フ〉
成人した男。「丈夫情夫壮夫大夫(たいふ)匹夫凡夫
仕事にたずさわる男。「火夫漁夫工夫(こうふ)坑夫水夫(すいふ)農夫牧夫
男の配偶者。おっと。「夫君夫妻先夫亡夫有夫一夫一婦
〈フウ〉
りっぱな男子。「夫子
おっと。「夫婦
[名のり]あき・お・すけ
[難読]水夫(かこ)・妓夫(ぎゆう)・工夫(くふう)大夫(たゆう)太夫(たゆう)夫役(ぶやく)丈夫(ますらお)夫婦(めおと・みょうと)鰥夫(やもお)鰥夫(やもめ)
公事などのために徴発された人夫。夫役(ぶやく)に従う人夫。
「この御堂の―をしきりに召す事こそ」〈大鏡・道長上〉
(「歩」とも書く)雑兵。
「かたちをやつし―になり」〈太平記・一〇〉
夫(おっと)」に同じ。
〈夫〉⇒
〈富〉⇒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〙 (「おひと(夫)」の変化した語) おっと。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※白氏文集天永四年点(1113)四「聟(ヲフト)塩商たること十五年」
〘名〙 (「ひこ」は男子の美称。「じ」は敬称) りっぱな夫をいう。男子の名の一部にも用いる。
※古事記(712)上「其の比古遅(ヒコヂ)〈三字は音を以ゐよ〉答へて歌ひたまひしく」
〘名〙
① 公事のために徴発された人。夫役(ぶやく)の人夫。
※続日本紀‐神護景雲元年(767)九月乙丑「始造八幡比売神宮寺。其夫者便神寺封戸
② (「歩」とも書く) いくさにかり集められた人足。名もない下級の兵士。雑兵(ぞうひょう)
※太平記(14C後)一〇「をやつし夫(ブ)になり、中間二人に物具きせて馬にのせ」
〘名〙 (「夫(お)人」の意) =おっと(夫)

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世界大百科事典内のの言及

【婚姻】より

…婚姻とは,社会的に承認された夫と妻の結合であり,この〈夫〉と〈妻〉の資格,役割については,それぞれの社会において独自の意味づけがなされている。この意味づけはときとしてひじょうにかけ離れているので,上記の広い定義にもう少し具体性をもたせようとすると,その定義からはずれてしまう事例が出てくる。…

【離婚】より

…日本では,他のアジア諸国と同じように,宗教や公権力によって離婚が規制されることはなかったので,かなり古くから,離婚は自由にされていた。ただし,夫側からの離婚のみであって妻側には離婚の自由がなく,妻の離婚請求権を初めて認めた1873年5月15日太政官布告も,父兄弟の付添いを条件とし,夫妻双方の離婚請求権を認めた明治31年民法も不平等な離婚原因を残していた。夫婦平等の離婚制度が出現したのは,ようやく1948年施行の現行民法に至ってである。…

※「夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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