パプアニューギニア(英語表記)Papua New Guinea

翻訳|Papua New Guinea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パプアニューギニア
Papua New Guinea

正式名称 パプアニューギニア独立国 Independent State of Papua New Guinea。
面積 46万2840km2
人口 618万8000(2011推計)。
首都 ポートモレスビー

南西太平洋,オーストラリアの北方にある国。ニューギニア島東半部,ニューブリテン島ニューアイルランド島ブーゲンビル島マヌス島などの島々からなる。環太平洋造山帯に属し,地形は険しく,火山や地震も多い。熱帯気候で高温多雨であるが,ハイランド (高地地方) は比較的涼しく,霜をみることもある。ニューギニア島の南部 (旧パプア) は 1884年にイギリス領,1906年にオーストラリア領となった。ニューギニア島の北部およびその他の島々 (旧ニューギニア) は 1884年にドイツ領,1920年にオーストラリアの委任統治領,1946年に同信託統治領となった。 1949年からは両地域が一体として統治されるようになり,1964年の議会開設を経て 1973年に内政自治を獲得し,1975年独立。イギリス連邦に加入した。住民の大部分がメラネシア系のパプア族であるが,形質的文化的に地域差が大きく,言語は 700余に分かれている。公用語は英語で,ピジン語 (→リングア・フランカ ) も広く用いられる。熱帯自給農業と伝統的漁業に従事するほか,商品作物としてコーヒー,チャ (茶) ,ジョチュウギクがハイランドで,ココヤシ,カカオ,ゴムが海岸部と島嶼部で,アブラヤシがニューブリテン島西部で栽培される。このほか外国資本による資源開発が進み,ブーゲンビル島の銅,ラエ西郊の金,パプア湾岸の石油や天然ガスなどの地下資源をはじめ水産資源,森林資源が開発され,大規模な水力発電計画もある。輸出品は銅をはじめ金,コーヒー,カカオ,ココナッツ製品,木材,合板,水産物など。おもな輸出先はオーストラリア,日本,ドイツなど。ブーゲンビル島独立運動によって 1989年以後銅山は操業を停止しており,経済に大きな打撃を与えている。都市人口の割合は低い (14%〈1990〉) がポートモレスビー,ラエ,ラバウルをはじめ,主要都市への人口流入傾向がある。ラエとハイランドを結ぶ幹線道路を除き道路は局地的なものにかぎられるが,都市間の国内航空網はよく発達している。国営航空が国内各地およびオーストラリア (シドニー,ブリズベン) ,フィリピン,ホンコン,シンガポール,日本を結んでいる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

パプアニューギニア

オーストラリアの北にあるニューギニア島の東側。周辺の島々を合わせた総面積は日本の約1・2倍。1975年に独立、人口は約650万人。ニューギニア島は、アマゾン、コンゴに次いで世界3番目の熱帯雨林地域。地球上の5%の生物種が生息、うち3分の2は島特有の固有種とされる。極楽鳥をはじめ鳥類だけでも固有種は約90種に上る。

(2010-05-09 朝日新聞 朝刊 1総合)

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大辞林 第三版の解説

パプアニューギニア【Papua New Guinea】

ニューギニア島の東半分とその周辺のビスマーク諸島・ブーゲンビル島などから成る国。熱帯多雨林におおわれ、銅・コーヒー・カカオ・コプラなどを産する。1975年オーストラリア自治領から独立。住民はパプア人とメラネシア人。主要言語は英語とネオ-メラネシア語・モニ語・エンガ語。首都ポートモレスビー。面積46万3千平方キロメートル。人口590万( 2005)。正称、パプアニューギニア独立国。

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