脳の情報伝達を担うドーパミンを出す神経細胞が減り、震えや運動機能低下などのほか、意欲の低下、幻覚が起きることもある。厚生労働省の指定難病。主に50歳以上で発症し、高齢になるほど多くなる。40歳以下での発症は若年性パーキンソン病と呼ばれる。ドーパミンを補う薬物療法は、病気が進行すると効きにくくなるとされる。外科手術で、脳に電極を埋め込み、刺激を送る治療もあるが、根本的な治療法は見つかっていない。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
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(2)日本神経学会. パーキンソン病治療ガイドライン2011/2011追補版. 医学書院. https://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson.html / https://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson_tuiho.html
(3)Lyons MK. Deep brain stimulation: current and future clinical applications. Mayo Clin Proc. 2011 Jul;86(7):662-672.
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出典 法研「EBM 正しい治療がわかる本」EBM 正しい治療がわかる本について 情報
50歳以降に発症することが多く、いくつかの特徴的な症状がみられます。手足が震える、筋肉がこわばる、動作が遅くなる、歩きづらくなるなどで、徐々に症状が進行し、10数年後には寝たきりになる患者さんもいます。有病率は、人口10万人に対し100人程度です。
原因は現在も不明です。脳の病理学的変化では、中脳の
初発症状は、片方の手の震え(安静時
1歩めが出にくくなり(すくみ足)、歩幅も小さくなります(小きざみ歩行)。全体に動作が遅くなり(動作
そのほか、表情が乏しく(仮面様
左右差のある安静時振戦を示し、筋のこわばりやすくみ足、小きざみ歩行、動作の緩慢などがある場合、抗パーキンソン病薬の効果が認められれば、まずパーキンソン病と考えられます。類似した症状を示す疾患には、脳血管性パーキンソニズム、薬物性パーキンソニズム、
そのためには、頭部MRIなどで多発性
治療の基本は、抗パーキンソン病薬の内服治療です。中心になるのはドーパミンの前駆物質レボドパ(Lドーパ)で、脳内で減少したドーパミンを補充します。しかし、長期使用によって効果が減弱したり、血中濃度の変化に応じた症状変動(ウェアリング・オフ現象)、自分の意志とは無関係に口元が動いたり体がくねる不随意(ふずいい)運動(ジスキネジア)が現れることがあります。また、吐き気、不整脈などの合併症も認められることがあります。
近年では、レボドパの内服量を減らし、補助薬を併用することが推奨されています。補助薬には、ドーパミンを受け取りやすくするドーパミン受容体刺激薬(ビ・シフロール、レキップなど)、ドーパミン放出を促進するアマンタジン(シンメトレル)、ドーパミン分解阻害薬のセレギリン(エフピー)などがあります。これらの併用で副作用を少なくし、効果を持続させることが可能になります。
内服治療でコントロールが困難な症例では、定位脳手術や深部脳刺激法などの外科的治療法が検討されます。
手の震えには、いくつかの種類があります。パーキンソン病に特徴的な安静時振戦、手を伸ばした時などにみられる姿勢時振戦、頭や手の震えが緊張で強くなる本態性振戦、
日常生活では、転倒による骨折や便秘などの予防が大切です。また、病状が進行して長期
波木井 靖人, 黒岩 義之
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
…原因不明の疾患であるパーキンソン病や,その他いくつかの神経疾患でみられるパーキンソン病類似の症候群をいう。パーキンソニズムparkinsonismともいわれる。…
※「パーキンソン病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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