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ヒューズ Hewes, Joseph

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒューズ
Hewes, Joseph

[生]1730.1.23. ニュージャージーキングストン
[没]1779.11.10. フィラデルフィア
アメリカ独立革命期の政治家。独立宣言署名者の一人。ノースカロライナに移住し,同植民地議会議員,1774~77年に大陸会議代表となる。 79年に再選されたがまもなく死亡。海軍の創設に貢献した。

ヒューズ
Hughes, Charles Evans

[生]1862.4.11. アメリカ,ニューヨーク,グレンズフォールズ
[没]1948.8.27. アメリカ,マサチューセッツ,オスタービル
アメリカの法律家,政治家。マディソン大学,ブラウン大学などで学んだ。 1891~93年コーネル大学教授を経て,1905~06年ニューヨーク州立法委員会の弁護士。 06~10年ニューヨーク州知事。 10年連邦最高裁判所判事となり,特に市民権の分野で活躍。 16年大統領選挙に共和党から立候補したが W.ウィルソンに惜敗。 21~25年 W.ハーディング,C.クーリッジ各大統領の国務長官。 21~22年ワシントン会議の議長として活躍,10年間の海軍休戦を提案し,四ヵ国条約,九ヵ国条約などの締結にあたった。 29年常設国際司法裁判所判事,30年連邦最高裁判所長官となり,ニューディール政策実施に伴う行政部と司法部の対立の調整に貢献した。

ヒューズ
Hughes, David Edward

[生]1831.5.16. ロンドン
[没]1900.1.22. ロンドン
イギリス生れのアメリカの発明家。7歳のときに両親とともにアメリカに移住した。 1850年ケンタッキー州のセントジョーゼフ・カレッジの音楽教授。 56年同期式の印刷電信機を実用化し,欧米で広く使用された。 78年マイクロホンを発明し,電話器の発展に大きな役割を果した。

ヒューズ
Hughes, (James Mercer) Langston

[生]1902.2.1. ミズーリ,ジョプリン
[没]1967.5.22. ニューヨーク
アメリカの黒人詩人,小説家。 1922年コロンビア大学中退後,アフリカ,ヨーロッパを放浪,25年『オポチュニティ』誌のコンテストで詩部門第1席に入選,詩人 V.リンゼーに認められ,処女詩集『悲しいブルース』 The Weary Blues (1926) ,第2詩集『ユダヤ人の晴れ着』 Fine Clothes to the Jew (27) を発表,ブルースや民謡を巧みに用いる詩風によって 20年代の「ハーレム・ルネサンス」の重要なにない手となった。第2次世界大戦後は,黒人新聞『シカゴ・ディフェンダー』のコラムを担当して一連の「ジェス・B.シンプル物語」を発表。おもな作品に,詩集『片道切符』 One-Way Ticket (49) ,『ママにお聞き』 Ask Your Mama (61) ,小説『笑いなきにあらず』 Not Without Laughter (30) ,短編集『シンプル胸中を語る』 Simple Speaks His Mind (50) ,自伝『大洋』 The Big Sea (40) 。

ヒューズ
Hughes, Richard (Arthur Warren)

[生]1900.4.19. サリー,ウェイブリッジ
[没]1976.4.28. ウェールズ
イギリスの詩人,小説家,劇作家。オックスフォード大学卒業。アメリカ,カナダ,西インド諸島を旅行し,多くの小説を書いた。海賊に捕えられた少年たちを描く『ジャマイカの烈風』A High Wind in Jamaica (1929) が出世作。『屋根裏の狐』 Fox in the Attic (61) 以下の連作小説「人間の苦境」 The Human Predicamentがある。

ヒューズ
Hughes, Ted

[生]1930.8.17. イギリス,ヨークシャー,マイザムロイド
[没]1998.10.28. イギリス,デボン
イギリスの詩人。本名 Edward James Hughes。ケンブリッジ大学に学び,人類学に興味をもつ。 1956年アメリカの詩人 S.プラース (1963自殺) と結婚,相互に影響を与え合った。 57年処女詩集『雨中の鷹』 The Hawk in the Rainを出版,一切の感傷を排して動物的な力を荒々しくうたい上げ,詩壇に衝撃を与えた。『スケープゴートと狂犬病』 Scapegoats and Rabies (67) ,『ウォドウォー』 Wodwo (67) ,『烏』 Crow (70) などの詩集のほか,児童向けの詩,戯曲 (P.ブルックと協力) がある。 84年桂冠詩人となった。

ヒューズ
Hughes, Thomas

[生]1822.10.20. バークシャー,アフィントン
[没]1896.3.22. ブライトン
イギリスの小説家,思想家。 T.アーノルドが校長をしていたラグビー校を経てオックスフォード大学に学ぶ。 F.D.モーリスとともにキリスト教社会主義運動に参加し,労働者学校の設立に尽力,1872~83年にはその校長をつとめた。のち地方裁判所判事。自身の体験に基づく『トム・ブラウンの学校時代』 Tom Brown's School Days (1857) は,伝統的パブリック・スクールの生活を鮮かに描いた古典的学園小説。続編『オックスフォードのトム・ブラウン』 Tom Brown at Oxford (61) のほか,社会運動の論文などがある。

ヒューズ
Hughes, William Morris

[生]1864.9.25. ロンドン
[没]1952.10.28. ニューサウスウェールズ,シドニー
イギリス生れのオーストラリア政治家ウェストミンスターで教育を受けたのち,1884年にオーストラリアに移住。その後労働運動に入り,1901年労働党下院議員。 08~15年法務長官をつとめた。 15年首相となり,第1次世界大戦下および大戦直後のオーストラリアを指導した。 16年徴兵制実施で労働党多数派と分れ,国民党に加わり,党首となった。 23年首相を辞したのちも長く下院議員をつとめた。

ヒューズ
fuse

電気回路に入れる器具で,回路に異常電流が流れると,ジュール熱により溶けて切れ,装置や回路の損傷を防ぐようにした安全装置。鉛やアルミニウム亜鉛など融点の低い金属を線状または帯状としたものを材料とする。

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デジタル大辞泉の解説

ヒューズ(fuse)

《「フューズ」とも》電気回路に過大な電流が流れたとき、溶けて回路を遮断する配線材料。鉛・錫(すず)・銅などの合金で作られる。「ヒューズが飛ぶ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

ヒューズ

電気回路の簡易な安全装置で,熱によって溶けやすい金属を回路に入れ,規定値以上の過大な電流が流れたとき溶断して,自動的に回路を遮断(しゃだん)するもの。ヒューズ材料は,使用回路に応じて各種金属の単体,合金が用いられるが,屋内配線用には易融合金を多用。

ヒューズ

米国の法律家,政治家。ニューヨーク州知事,米国最高裁判事を経て1916年の共和党大統領候補となるが,W.ウィルソンに敗れる。ハーディング政権の国務長官(1921年―1925年)としてワシントン会議で国際軍縮の実現に努力した。

ヒューズ

英国の物理学者,電気技術者。幼時両親とともに1838年米国に渡り,1850年−1854年ケンタッキーのバーズタウン大学で教職に就いた後,1879年ロンドンへ帰り,ロイヤル・ソサエティ会員,王立科学研究所副会長。

ヒューズ

米国のアフリカ系詩人。大学中退後,雑多な職業に従事しつつ,1920年代の黒人文学復興(〈ニグロ・ルネサンス〉)の波の中で,ジャズやブルース,黒人霊歌などのリズムを生かした詩を書く。
→関連項目ハーレム

ヒューズ

英国の詩人。詩集《雨中の鷹》(1957年),《ルーパーカス祭》(1960年)では動植物界の暴力的・根源的な生命力をうたい,自然詩人としての評価を確立。原始的混沌と創造の神話を描き,《ウッドウォー》(1967年),《クロウ》(1970年),《ゴーディーティ》(1977年),《ムーアタウン》(1979年)などを発表。

ヒューズ

英国の小説家,弁護士。キリスト教社会主義運動に従事,米国に理想社会コロニーの建設を企てたりした。代表作は,名門ラグビー校の生活を描いた《トム・ブラウンの学校時代》(1857年)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒューズ【fuse】

規定値以上の過大な電流が流れると溶断して電流を自動的に遮断する装置。電気機器,電子通信機器,配線などを過電流から保護するために用いられる。従来,屋内配線や低圧機器の保護に用いられていたので家庭で取り扱うことも多かったが,最近はブレーカー(配線用遮断器)が使用されるようになったのでこのような機会は減った。 ヒューズの材料としては鉛とスズの合金で代表される低融点金属材料と,タングステンのような高融点金属材料の両者が用いられている。

ヒューズ【Charles Evans Hughes】

1862‐1948
アメリカの政治家,法律家。ニューヨーク出身。弁護士として保険会社の不正調査で名をあげ,1906年共和党からニューヨーク州知事に当選,2期4年間在任。10年,連邦最高裁判所判事に就任。16年,共和党の大統領候補に指名され,最高裁判所を辞して選挙戦に出馬したが,民主党の現職候補ウィルソンに差で敗れた。21年,共和党の政権復帰とともに国務長官となり,ハーディング,クーリッジ両大統領の下で25年まで在任した。

ヒューズ【Howard Hughes】

1905‐76
アメリカの実業家,映画製作者,監督。航空機と女の乳房のマニアックとして知られ,ハリウッドでもっともなぞめいた伝説的人物である。テキサス州ヒューストンに生まれ,カリフォルニア工科大学で学び,18歳のとき父が死亡し,ヒューズ工作機械社を相続して経営の実権を握る。1926年,20歳のときからハリウッドへの投資を始め,ルイス・マイルストン監督《美人国二人行脚》(1927),《犯罪都市》(1931),ハワード・ホークス監督《暗黒街顔役》(1930)などを製作し,みずからも1年半の歳月と400万ドルを投じた《地獄の天使》(1930)を撮った。

ヒューズ【James Langston Hughes】

1902‐67
アメリカの黒人詩人,小説家。ミズーリ州出身。その生涯の大部分をニューヨークの黒人居住区ハーレムで過ごした。1920年代の〈ニグロ・ルネサンス〉期に登場して以来,17冊に及ぶ詩集をはじめ,劇作30,短編小説集3,長編小説6,自伝2等々,旺盛な活動を示した。彼の芸術の特質は,ブルースや黒人霊歌などの民俗遺産の本質を,洗練されたモダニスティックな言葉の駆使のなかへ昇華していることであり,民衆の詩人たることが彼の作風の基本であり,またその現実の生き方でもあった。

ヒューズ【Ted Hughes】

1930‐
イギリスの詩人。ヨークシャー地方に生まれ,ケンブリッジ大学卒業後,空軍に2年間入隊。1956年にアメリカの女流詩人シルビア・プラスと結婚,2児をもうけるが,62年別居,翌年彼女は自殺した。詩集《雨の中の鷹》(1957)でデビュー。強烈で異様なイメージによって歌われたその動物世界は,温和な詩風が支配していた当時の詩壇に衝撃を与えた。《ルーパーカス祭》(1960)や《ウォドウォー》(1967)のあと,カラス(クロー)を主人公にして宇宙創造における秩序と混沌のドラマを神話的・幻視的に歌った野心的連作《クロー》(1970)によって,現代イギリス最大の詩人の一人と認められるにいたった。

ヒューズ【William Hughes】

1864‐1952
オーストラリアの政治家。ロンドン生れ。1884年オーストラリアに移住し,90年の海員スト後,仲仕組合の委員長,1901年労働党の連邦議会議員となった。15年首相となり(在職1915‐23),労働党内閣を前任者フィッシャーから引き継いだ。第1次大戦では直接戦場を視察し,リトル・ディッガーLittle Digger(ちびのオーストラリア兵)と愛称された。極端な愛国主義から徴兵制を実現しようと16年,17年の2度にわたり国民投票を行ったが,労働党内の反対もあって敗れた。

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大辞林 第三版の解説

ヒューズ【fuse】

〔フューズとも〕
電気回路に過大な電流が流れると、発生する熱で溶けて回路を遮断する、薄い板状あるいは細い線状の合金。安全器などに用いる。

ヒューズ【Hughes】

〔Howard Robard H.〕 (1905~1976) アメリカの実業家。工具会社・航空機会社経営など実業界で活躍する一方、映画製作や自作飛行機での大陸横断記録・世界一周記録樹立などに活躍。
〔James Langston H.〕 (1902~1967) アメリカの詩人。生涯の大部分をニューヨークのハーレムで過ごし、黒人の魂をうたった。詩集「ものういブルース」、小説「笑いなきにあらず」など。

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世界大百科事典内のヒューズの言及

【屋内配線】より

…過負荷,短絡(ショート)の過電流による過熱で火災などを起こしたりすることを防ぐため,必要な個所に過電流遮断器を設ける。過電流遮断器は,昔はヒューズが主であったが,今日では配線用遮断器(ブレーカー,安全ブレーカーともいう)がふつうである。絶縁低下による漏電により火災や感電が生ずることを防ぐために,水気のある場所などの電気設備の露出された金属部分などには接地(アース)を施し,漏電遮断器を施設する。…

【RKO映画[会社]】より

…40年代に迎えた財政的危機はバル・ルートン製作の《キャット・ピープル》(1942),《死体を売る男》(1945),《恐怖の精神病院》(1946)など,この会社の売物の一つである低額予算の〈心理的スリラー〉あるいは恐怖映画と,ヒッチコックの《汚名》(1946)などの成功によって救われた。しかし,48年にハワード・ヒューズが支配権を握ったことが混乱を招き,この後MGMに移って才腕を振るう製作部長ドーリ・シャリーをはじめ,多くの人材が去って製作が停滞。その間にハリウッドの〈赤狩り〉によって,作曲家のハンス・アイスラーら進歩的映画人も次々に去った。…

※「ヒューズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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