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ピアノ線 ピアノせん piano wire

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピアノ線
ピアノせん
piano wire

最も純良で高級な高炭素硬鋼線で,ばね,PCコンクリート心線などに用いられる。組成は共析鋼 (→炭素鋼 ) を中心として炭素 0.60~0.95%の範囲で,JISでは9品目をマンガン量の多少によりそれぞれA,B級に分けて 18種が規格されている。

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デジタル大辞泉の解説

ピアノ‐せん【ピアノ線】

炭素を0.60~0.95パーセント含む炭素鋼の線。非常に強力で、ピアノなどの弦やコイルばねコンクリート補強用鋼線・ワイヤロープなどに用いる。

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百科事典マイペディアの解説

ピアノ線【ピアノせん】

炭素0.65〜0.95%の高炭素線材に,パテンティングと呼ぶ特殊な焼入れを行って伸線したもの。強度と靭性(じんせい)にきわめて富む。ピアノ,ギターなどの弦に用いたのでこの名がある。
→関連項目ハンマー投げ

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世界大百科事典 第2版の解説

ピアノせん【ピアノ線 piano wire】

強度と靱性(じんせい)が非常にすぐれ,ピアノなどに用いられている硬鋼線。大量生産が可能であるので,強度を要求される用途に広く使用されている。鉄に炭素を約0.8%混合すると,純鉄に近い成分のフェライト相とセメンタイト相(Fe3C)とが共析状態になったパーライト呼ばれる組織が形成される。ピアノ線の成分はこれよりやや炭素量が低いが,ほぼパーライト組織になる成分範囲の鋼である。900~1000℃に加熱し,比較的急速に冷却すると(冷却速度があまり速すぎるとマルテンサイトと呼ばれる硬いがもろい組織となる),550℃近くでソルバイトsorbiteと呼ばれる微細なフェライトセメンタイトが交互に0.4μm程度の厚さで層をなす組織が形成される。

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大辞林 第三版の解説

ピアノせん【ピアノ線】

炭素を0.6~0.95パーセント含む硬鋼線。ばねやピアノなどの楽器の弦のほか、コンクリート補強用、長大橋のケーブルなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピアノ線
ぴあのせん
piano wiremusic wire

線材の一つ。元来ピアノの線材用に製造されたもので、0.65~0.95%の炭素を含み、熱浴焼入れ(溶融鉛に焼き入れることを鉛パテンティングという)処理により微細パーライト組織にしたものを強く冷間で引き抜き、約300℃で焼きなまして用いられる。非常に強力な線材で、コイルばね、PC鋼線(コンクリートに圧縮力を与えて強化するための線)、タイヤコード、ワイヤロープなどに使用される。[須藤 一]

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世界大百科事典内のピアノ線の言及

【加工熱処理】より

…(1)熱処理した後に低温で加工する。高強度と靱性を要するピアノ線の製造では,恒温変態処理(パテンティング)した後に強く冷間線引を行う。(2)相変態,析出,再結晶などの起こる温度で,これらの過程と塑性変形を並行して起こさせる。…

【強靱鋼】より

…このような強靱さを必要とする鋼としては機械構造用鋼がある。また,共析鋼を冷間線引きし,低温焼きなましをして製造するピアノ線や,ニッケルを合金元素としてアルミニウムやチタンを添加したマルエージング鋼も強靱な材料として開発されたものである。【木原 諄二】。…

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