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マントル対流 マントルたいりゅう mantle convection

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マントル対流
マントルたいりゅう
mantle convection

地球内部のマントル中の温度差によって引き起こされる,マントル物質のきわめてゆるやかな対流。対流が生じる原因や対流の規模にはいくつかの説がある。マントル対流は大陸移動(→大陸移動説)や造山運動の原因として,1929年アーサーホームズによって提唱された。

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世界大百科事典 第2版の解説

マントルたいりゅう【マントル対流 mantle convection】

地球のマントルに深部から表面近くまでに達する大規模な熱対流が存在すると仮定して,熱も物質も対流に乗って運ばれるとすると,地殻と上部マントルに起こっている諸現象をうまく説明することができる。熱せられた地球が表面から冷えていく段階で,その内部に熱対流が生じるだろうとは古くから指摘されていた。地球内部が高温であることは,地下の温度が深部ほど高いという観測事実からも推定されるが,放射性核種の崩壊による発熱や落下に伴う重力エネルギー熱エネルギーへの変換によって,地球内部は地球生成後のある時期以後ずっと高温に保たれていたと考えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マントル対流
まんとるたいりゅう

大陸移動や造山運動などの大規模な地殻運動を説明するために考えられた、地球のマントル内部の熱対流のこと。地震波の観測などから知られるとおり、マントルは全体としては相当の硬さをもつ固体である。しかし、アイソスタシーなど長時間の現象に対しては流動的にふるまうことが知られており、マントル内に大規模な対流が存在する可能性は十分にあるとされている。1930年代、イギリスのA・ホームズはマントル対流により大陸移動や海溝の形成を説明したが、60年代に生まれた海洋底拡大説プレートテクトニクスの背景にあったのも、この考えであった。しかし、対流の上昇域と下降域をそのまま中央海嶺(かいれい)と海溝に対応させるには、非常に複雑なパターンをもち、しかも不自然に薄い形の対流を考えなければならないという難点がある。このようなことから、マントル対流こそプレート運動の原動力であり、プレートはそれに乗って受動的に動くだけであるとする従来の考えには疑問がもたれているが、マントル内にある種の対流現象が存在する可能性まで否定されているわけではない。[吉井敏尅]

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