ランダウ(Edmund Landau)(読み)らんだう(英語表記)Edmund Landau

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ランダウ(Edmund Landau)
らんだう
Edmund Landau
(1877―1938)

ドイツの数学者。ベルリンの生まれ。1909~1933年ゲッティンゲン大学教授。ユダヤ人であることを理由に1933年教職を追われ、ベルリンで没した。整数論、とくに「解析的整数論」に大きな貢献をした。すなわち、ディリクレ級数論やラプラス変換論に興味をもち、それらを「整数論」や「格子点問題(方眼紙上に半径rの円を描いたときにその中に含まれる格子点の数をrで表す)」などに応用した。また一般タウバー型定理を用いて「素数定理の別証明」を与え(1908)、また「整関数値域に関するピカールの定理の別証明」も与えた(1904)。著書に『Vorlesungen über Zahlentheorie』全3巻(1929)がある。

吉田耕作

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android