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ランベルト Lambert, Johann Heinrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ランベルト
Lambert, Johann Heinrich

[生]1728.8.26. ミュルハウゼン
[没]1777.9.25. ベルリン
ドイツの哲学者,物理学者,天文学者,数学者。カントと文通し,カントの認識論,宇宙論の先行者として評価される。地図学 (→ランベルト図法 ) ,物理学,天文学,幾何学の領域でも先駆的業績を残した。主著『新オルガノン』 Neues Organon (1764) 。

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デジタル大辞泉の解説

ランベルト(Johann Heinrich Lambert)

[1728~1777]ドイツの哲学者・数学者・物理学者・天文学者ウォルフの理性論とロックの経験論とを結びつけて独自の認識論を立てた。また、ランベルト級数を発見し、双曲線関数を導入。光度計・熱度計・湿度計を発明して、光度に関する法則を立てた。天文学では彗星(すいせい)の軌道についての定理を発見し、地図投影法も考案。

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大辞林 第三版の解説

ランベルト【Johann Heinrich Lambert】

1728~1777) ドイツの数学者・天文学者・物理学者・哲学者。ランベルト級数を発見して双曲線関数を創始。多くの地図投影法を考案。彗星すいせい軌道に関する定理を発見。また、光の吸収に関する法則を発見、光度計を発明した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ランベルト
らんべると
Johann Lambert
(1728―1777)

ドイツの哲学者、数学者。家業の仕立屋を12歳のときから手伝う。15歳から、働きながら哲学、科学を独学し、1748年スイスで名家の家庭教師となり、その家の図書を利用して研究を行う。1756~1758年オランダおよびフランスを訪れる。その後、科学者としての職を求めてドイツ各地を訪れ、著作を出版、1765年ベルリン・アカデミー会員となる。生涯に200近い研究論文と16の著書を発表した。それらは多くの分野にわたり、当代一流の博学者と目された。哲学の研究では、ライプニッツの影響下に、科学知識が数学と同等の精確さをもつための条件を探究した。主著は1764年の『新機関』である。物理学を数学と同等の精確なものにするために、測光学、湿度測定、高温測定の分野で貢献した。『測光学』(1760)では光度のコサイン則(ランベルトの法則)を発表している。『湿度測定』(1774)では湿度計の理論を述べ、『高温測定』(1779)では放射と反射について論じるなど多くの実験物理学的成果をあげている。天文学では、彗星(すいせい)の軌道や天体力学のほか、1761年に出版された『宇宙論書簡』において、銀河の形状と階層構造についての仮説を提示したことで知られる。
 数学においては、円周率と自然対数が無理数であることを連分数を用いて証明したほか、画法幾何学、等角写像など地図投影および双曲線関数の導入、非ユークリッド幾何学の先駆的仕事もしている。[高田紀代志]

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世界大百科事典内のランベルトの言及

【スチルブ】より

…輝度の単位はこのほかアポスチルブ(記号asb。1asb=(1/π)cd・m-2),ランベルト(記号L。1L=(104/π)cd・m-2),フットランベルト(記号fL。…

※「ランベルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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