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レッドパージ red purge

デジタル大辞泉の解説

レッド‐パージ(red purge)

共産主義の思想・運動・政党に関係している者を公職や企業から追放すること。日本では昭和25年(1950)GHQ指令により1万数千人が追放された。赤狩り

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

レッドパージ

朝鮮戦争で東西対立が鮮明になった1950年、連合国の占領下だった日本で、連合国軍総司令部(GHQ)が官公庁鉄鋼などの基幹産業の企業から共産党員や支持者の排除を指示。国は公職からの追放を閣議決定し、民間企業の解雇も容認した。県内では、支援団体の調査で判明しただけでも865人が免職・解雇されている。

(2011-05-27 朝日新聞 朝刊 神戸 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

レッドパージ

共産党員やその同調者を公職または民間企業から罷免解雇すること(公職追放)。日本では占領下の1949年以後翌年の朝鮮戦争の時期にかけてGHQの指示により多数の追放が行われた。
→関連項目今井正日本日本共産党村上一郎吉田茂内閣

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世界大百科事典 第2版の解説

レッドパージ【red purge】

1950年の朝鮮戦争勃発前後の時期に,アメリカ占領軍の指示と支援のもとで,政府や企業が実施した日本共産党員とその支持者に対する一方的解雇のこと。1949年には行政機関職員定員法による〈行政整理〉や民間産業の〈首切り合理化〉による〈企業整備〉が下山事件三鷹事件松川事件などが相つぐなかで強行されたが,この間,約3万人の事実上のレッドパージが行われた。また49年から50年にかけて総司令部民間情報教育局顧問イールズが全国を回り〈赤色教員追放〉を演説し(イールズ声明),小・中・高校の教職員約2000人が解雇された。

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大辞林 第三版の解説

レッドパージ【red purge】

共産党員とその同調者に対する一方的解雇。日本では、1950年(昭和25) GHQ の指導により政府・企業が行なった。

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世界大百科事典内のレッドパージの言及

【イールズ声明】より

…また,5月16日の東京都青年学生決起大会は公然と占領政策を批判するデモ行進を行った。こうして大学の〈レッドパージ〉は阻止された。この事件の直後,朝鮮戦争が勃発した。…

【プレス・コード】より

…総司令部は同29日〈新聞・映画・通信に対する一切の制限法令を撤廃の件〉を指令し,戦争中のいっさいの法令を廃止させたので,以後6年半にわたる占領期間中を通じてこのプレス・コードとラジオ・コードが日本のマス・メディアを支配したほとんど唯一の言論統制法規であった。実際にプレス・コード違反として軍事裁判で有罪とされたのは,48年の《日刊スポーツ》事件,49年の《連合通信》事件,《大阪民報》事件ぐらいだが,〈プレス・コード違反の疑い〉は第2次読売争議,レッドパージなど労働運動弾圧の口実として乱用された。【新井 直之】。…

【労働運動】より

…実際,大企業では〈経営権確保〉を旗印とする日経連の唱道のもとに労働組合法の改訂を機に労働協約の改変が企てられ,経営協議会の諮問機関への編成替えが進められていった。これに対して産別会議は,共産党の極左的な運動による威信の失墜に加えて,朝鮮戦争の勃発を機とするレッドパージによって企業のなかの活動家を失ったこともあって影響力を喪失し,またこれに対抗する勢力としての民同は,〈経営民主化〉をうたいながらも事実上はそれを棚上げした生産復興闘争に矮小(わいしよう)化していったため,有効な反撃を組織しえないまま企業組合主義のなかに埋没していった。こうして,50年7月民同勢力の結集体として総評が成立したころは,企業秩序の再編が進展するなかで労働組合が活力を失い,労働者の不満が鬱積(うつせき)していった時期であった。…

※「レッドパージ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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