亀岡[市](読み)かめおか

百科事典マイペディア 「亀岡[市]」の意味・わかりやすい解説

亀岡[市]【かめおか】

京都府南部の市。1955年市制。大堰(おおい)川保津川)が南東流する亀岡盆地と周辺の山地を占め,盆地の中心に山陰道と篠山(ささやま)街道の分岐点の宿場町明智光秀築城後の城下町〈亀山〉として発達した中心市街がある。山陰本線が通じ,かつて保津川筏(いかだ)流しの拠点で製材が盛んであった。保津川下り,嵯峨野観光鉄道の起点。交通網の整備とともに工業化が進み,京都市のベッドタウンとして人口増加が著しい。式内社16社があり,うち出雲神社(出雲大神宮)・小川月(おがわつき)神社は名神大社。篠村(しのむら)八幡宮は1333年足利尊氏が挙兵に際して戦勝祈願したことで知られる。古代の丹波国国分寺を継承する浄土宗国分寺,西国三十三所観音霊場21番札所穴太(あなお)寺などがある。亀岡(亀山)城跡には大本教の本部天恩郷(てんおんきょう)がある。米作裏作の麦作,近郊野菜,花卉(かき)栽培,養豚,養鶏が営まれる。224.80km2。9万2399人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android