仲居・中居(読み)なかい

精選版 日本国語大辞典 「仲居・中居」の意味・読み・例文・類語

なか‐い ‥ゐ【仲居・中居】

〘名〙
将軍家大名屋敷などの奥の間の一つで、勤仕する女性のいる所。また、そこに勤める女性。
太平記(14C後)二一「北の台の方に中居(ナカイ)する女童に」
寺院に属する下位の僧。
※義経記(室町中か)三「縁の上には中ゐの者共、小法師原(ばら)一人も残らず催したり」
③ 江戸時代、商家などで奥女中と下女との中間で使われた女性。中通女(なかどおりおんな)
※俳諧・独吟一日千句(1675)第一〇「向後は中居に内をたのまれて やる事はやる息女也けり」
遊女屋や料理屋で客を接待し世話をする女性。
洒落本・傾城買四十八手(1790)真の手「中居膳をはこび」
台所に続いた、主婦の平常いる居間。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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