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列聖 れっせいcanonizatio; canonization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

列聖
れっせい
canonizatio; canonization

おもにキリスト教のカトリックにおいて,信者がその死後,信仰の模範となり聖人名簿に列せられるにふさわしいと公式に認められること。今日では,バチカン市国にあるローマ教皇庁の一つである列省の調査を経て,教皇が宣言する。列福をされて福者となった者が対象であり,列福後に少なくとも一つ以上の奇跡が証明されることが要件となっている。教皇勅令によって初めて列聖されたのはアウクスブルク司教ウルリヒで,973年に死去後,993年のラテラノ公会議で教皇ヨハネス15世により列聖された。教皇アレクサンデル3世は,従来司教にゆだねられていた列聖の権限がローマ教皇庁にあると定め,教皇グレゴリウス9世のもとで教令化された。1588年教皇シクスツス5世は教皇庁に秘跡聖省を創設し,列福および列聖の手続きの遂行を命じた。教皇ウルバヌス8世と,その後の教皇ベネディクツス14世による教会法制定が,今日カトリックの教会法典が定める列福・列聖手続きの基礎を形成している。1969年教皇パウルス6世は,列福・列聖手続きの短縮と分権化を発表し,列聖を司る典礼聖省(1988列聖省に改称)を新たに設置した。

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デジタル大辞泉の解説

れっ‐せい【列聖】

歴代の天子。
カトリック教会で、死後、福者に列せられた信徒が、さらに教皇の宣言により聖人として公式に認められること。

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大辞林 第三版の解説

れっせい【列聖】

歴代の君主。代々の天皇。 「 -御集」
カトリック教会で、聖人の位に列すること。

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世界大百科事典内の列聖の言及

【聖人】より

… 聖人信仰には異教や土俗信仰の混入の痕跡をとどめている場合が少なくないが,同時に,完成した形では厳格にカトリック信仰の枠の中に位置づけられていることは注目に値する。もと自然に発生した習慣だっただけに聖人認定の手続も定かでなく,死体が腐朽しないことだけでも聖性を証すると考えられ,せいぜい司教が認定するのみであったが,12世紀から新聖人認定権は教皇庁の独占するところとなり,列聖の手続や儀式も整った。17世紀には一段下の聖性をもつ福者beatus,beataの位階も設けられた。…

※「列聖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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